Facebookでマーケットリサーチ!<br>Facebook IQ Cross Border Insights Finder

グローバルなマーケティング展開を考えるとき、今や月間20億を超えるアクティブユーザー数を誇るFacebookの活用が議論されないことは無いでしょう。Facebook自体もグローバルマーケティングのプラットフォームとして、ビジネスの海外展開を支援する様々なサービスや機能の拡張をしてきました。今回の記事では、Facebookが提供するグローバル展開をサポートする様々なリソースやツールの中から、マーケットリサーチツールの「Facebook IQ Cross Border Insights Finder」をご紹介します。

参考:

Cross Border Insights Finder

Facebook IQ Cross Border Insights Finderは、Facebookが無料で提供しているオンラインリソースで、ビジネスのFacebookにおけるグローバルなマーケティング活動をサポートすることを意図したツールです。Facebookでのマーケティング活動を展開するに先立ち、最新のオーディエンスデータを基にしたマーケットインサイトを提供し、国境を越えたビジネス機会の発見や戦略立案を支援してくれるのがこのツールです。

それでは、実際に情報を入力していきながら、ツールの使用方法について解説していきます。

まずは基本情報を入力

まずは、あなたのビジネスに関する基本情報を入力していきます。ここで入力した情報によって提供されるマーケットインサイトの内容があなたに最も関連がある形にカスタマイズされます。基本情報の入力は、次の3つの設問に答える形で簡単にできます。

現在ビジネスを行っているエリアを選択

一つ目の設問では、現在すでに展開している国を一つ選択します。ここで選択した国が、あとで提示されるマーケットインサイトの中でベンチマークとしての役割を担い、他の市場のポテンシャル判断の基準となります。

デフォルトでは「日本」が選択されており、右の3つの六角形の図形の中で日本のマーケットとしての特徴が示されています。(日本は世界で最もFacebookにおける宣伝コストが高いようです。。。)

ここでは、「台湾」を選択してみることにします。

「台湾」を選択すると、右の3つの六角形の中の情報が変わりました。

ビジネスが属している業種を選択

次に、あなたのビジネスが属している業種を入力します。次の17項目の中から該当するものを選択します。
「広告/マーケティング」「自動車」「消費向けパッケージ商品」「Eコマース」「教育」「エネルギー/公益事業」「エンターテインメント/メディア」「金融サービス」「ゲーム」「政府/政治」「機関/団体」「その他」「専門サービス」「小売り」「テクノロジー」「電気通信」「旅行」

ここでは、「Eコマース」を選択してみます。

キャンペーンの目的を選択

最後に、Facebookにおける広告宣伝の目的を選択します。Facebookでマーケティング活動を展開する場合のKPIとなる指標を、次の4つの中から選択します。
ここでは、例として「コンバージョン」を選択します。


以上で、基本情報の入力は完了です。ではいよいよ、「チャンスを探す」ボタンをクリックしてマーケットインサイトを見ていきましょう。

結果をチェック!

結果ページでは、入力した基本情報をベースとして、あなたのビジネスにとってのグローバルなマーケットチャンスが提案されます。具体的には、入力した業種とKPIとなる広告の目的において、「リーチが多く、コンバージョンインデックスの値が高く、単価インデックスの値が低く、競合インデックスの値が低い」という選定基準から、ビジネス展開の推奨される国々が自動的にピックアップされます。

下のグラフでは、「コンバージョン率の水準」「単価の水準」「競合度の水準」の3つの指標が、基準となる国(下図では台湾)に対してどの程度なのかという観点から、ピックアップされたそれぞれの国について特徴を概観することができます。

また、とりあげられる国のチョイスは、自働的にピックアップされたものから、「地理的地域」「経済地域」などの切り口から手動で変更することもできます。

続いて、マーケットインサイトとして示される3つの各指標について詳しく見ていきましょう。

潜在リーチ

潜在リーチは、それぞれの国で広告によってリーチできる利用者の数を示しています。注意したいのは、ここで提示される潜在リーチ数が、あなたが先ほど選択した業種に必ずしも依存した数値ではない点です。ここで示される潜在リーチ数は、あくまで「各国のFacebook利用者数」を示したものにすぎず、あなたのビジネス領域の各国における潜在リーチ数を直接的に示したものではない点に留意しなければなりません。

ただし、各国のターゲットとなるオーディエンスのサイズがそれぞれの国の総利用者数の規模に比例すると仮定するとき、すでに展開しているマーケットをベンチマークとして、それぞれの国でどれだけの潜在リーチ(マーケット規模)が見込めそうか当たりをつけることができます。

コンバージョンインデックス

コンバージョンインデックスは、「各国における選択した業種と広告の目的に基づくコンバージョン率」を示す指数で、数値が高い地域ほど優れていると判断できます。

期間を指定すると、ピックアップされた国々についてコンバージョンインデックスがどのような動きをしているのか確認することができ、それぞれの国におけるシーズナリティや、パフォーマンスの安定性などどの特徴を知ることができます。

単価インデックス

単価インデックスは、選択した業種とキャンペーンの目的に基づいて算出された各国で宣伝するコストを表す指数です。下の世界地図では、コストの高い国ほど濃いオレンジで示されてます。

インドやインドネシアなどの地域に比べると台湾の水準が高いことがわかりますが、アメリカに関してはその台湾をしのぐおよそ2倍の水準にあることがわかります。

競合インデックス

競合インデックスは、各国における人々が広告を見る頻度を表した指数で、Facebookにおける広告宣伝の競合度を測り知ることができます。

下の図では、台湾の競合指数が最も高い水準となっており、広告競合度が高いためにひとりのユーザーへの広告露出を高めるのがその他の地域に比べて難しいマーケットであるといえます。

最後に

いかがでしたでしょうか。ひとえにグローバル展開といっても、「どこに見込みのあるマーケットが潜んでいるのか」「どのマーケットから取り組むべきなのか」「ターゲットとする国の競合度や広告コストの水準はどうなっているのか」など明らかにすべき問題は多岐にわたります。今回ご紹介した「Faecbook IQ Cross Border Insights Finder」は、そうした問いへの答えにつながるインサイトを与えてくれるツールとして活躍してくれるはずです。皆さんも是非活用してみてください。

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投稿者プロフィール

矢崎 章裕
矢崎 章裕
株式会社インフォキュービック・ジャパン Social Media Marketing Team Manager
長野県生まれ。同志社大学卒業。大学在学中カナダへ留学しグローバルビジネスについて学んだのをきっかけに「グローバル視点での仕事に携わりたい」と思い、株式会社インフォキュービック・ジャパンに入社。Digital Marketing Teamにて、中小企業から大企業における、国内&国外のクライアントのプロモーションを担当。現在はSocial Media Teamにてサービス立ち上げおよび海外メディア開拓に従事する。趣味は、散歩。