フランスのニュース系メディア 人気を集めているサイトの特徴は?

ニュース系メディアはアメリカやイギリスを中心にグローバル展開を行なっているものが多く、インターナショナルなニュースを中心に配信をしています。一方でユーザーの住んでいる国や地域についてのローカルなニュースのニーズもあり、インターナショナルとローカルのバランスをどう取るのかにそれぞれのメディアの運営ポリシーが反映されます。

ここでは、フランス生まれのニュース系メディアを中心に、特に人気のある10のサイトをご紹介しましょう。

 

老舗の新聞社の運営するニュースサイトがトップ2にランクイン

01. Le Figaro

ル・フィガロ|http://www.lefigaro.fr/

ル・フィガロと言えば日本でもよく知られたフランス・パリ発のデイリー紙。1826年に創刊されたとても歴史のあるクオリティ・ペーパーですが、最近ではウェブ版を利用するユーザーが増えています。コンテンツの編集方針は「中道右派」で、どちらかと言えば保守的なコメントが多く見受けられます。ターゲットとするユーザー層は中流階級から上流階級であることもその要因のひとつ。基本的にはフランス語での配信ですが、グローバル展開のために英語版もきちんと用意されています。

02. Le Monde

ル・モンド|http://www.lemonde.fr/

ル・フィガロと並んでフランス2大クオリティ・ペーパーのひとつ、ル・モンド(1944年創刊)もニュース系メディアを運営しています。ル・フィガロが「中道右派」とされているのに対し、ル・モンドは「中道左派」。改革的、革新的なコメントで知られています。ウェブサイト独自のコンテンツを積極的に行なっており、ブログ形式記事の投稿は特に人気。朝刊の記事にも無料でアクセスできるなどユーザビリティにも配慮されています。

03. CCM

セー・セー・エム|http://www.commentcamarche.net/

CCM(コマン・サ・マルシュ)はもともとコンピューターを普及するために1992年に立ち上げられたメディア。いまではル・フィガロ・グループの傘下に入ったこともあってファイナンスやヘルス関連情報なども加えたニュース系メディアとして認知されています。インタラクティブなコンテンツを得意としており、フォーラムやトピック投稿のための掲示板など、ユーザーが自主的に参加できるようなプラットフォームとなっています。

04. L’Internaute

リンターノート|http://www.linternaute.com/

リンターノートとはフランス語で「インターネットをするひと」のこと。ユニークな名前のサイトですが、フランスでは人気のニュース系メディアで2000年にスタートしました。提供するニュースは幅広く、フランス国内外の最新ニュースだけでなくスポーツやファイナンス情報、テレビや映画などのエンタメ情報、旅行などのライフスタイル関連情報、最新テクノロジーについてのニュースなどさまざま。若年層ユーザーにもリーチできるようなSNSサイトも運営しています。

 

ローカル・ニュースに特化したサイトもトップ10入り

05. franceinfo

フランスインフォ|https://www.francetvinfo.fr/

フランスインフォはコングロマリット型のニュース系メディア。もともとはフランスで初めてラジオ放送を実現したラジオ・フランスによって1987年にスタートしましたが、その後フランス国立視聴覚研究所やフランス・テレビジョンズなどが加わり、ひとつのニュース・ブランドとなっています。インターネットの特性を活用した24時間ライブ映像配信をベースに、ヨーロッパを広くカバーするニュースや最新情報を提供しています。

06. Le Parisien

ル・パリジャン|http://www.leparisien.fr/

ル・パリジャンはハイ・ファッションで知られるLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)グループ傘下のニュース系メディア。創業は1944年と古く、デイリー・ペーパーが母体となっています。編集ポリシーは中道路線であり、保守・改革のどちらにも偏りすぎないバランスの良さで知られており、強い政治志向を持たないユーザーから高い支持を得ています。2015年からはネット配信を最優先として開発を進めており、今後ますます期待できるニュース系メディアのひとつです。

07. 20minutes

ヴァン・ミヌート|https://www.20minutes.fr/

ヴァン・ミヌートとはフランス語で「20分」という意味ですが、これは「20分で読み切れるコンテンツ」を表したもの。朝晩の通勤時間帯に読み切ることのできるコンテンツ量を提供する、という方針で運営されているニュース系メディアです。2002年にスタートしたフリー・ペーパーを母体とし、ウェブ版でもサクッと読みやすいニュース・コンテンツの提供を心がけています。ターゲットは都市部に住む若年層に設定されています。

08. L’Équipe

レキップ|https://www.lequipe.fr/

レキップ(フランス語で「チーム」の意味)はフランスを代表するスポーツ新聞のひとつ。世界を代表する自転車耐久レースである「ツール・ド・フランス」を運営するアモリ・グループによって運営されています。創業は2000年と比較的新しいですが、常にもっとも新しいスポーツ関連情報を提供するという点で高い評価を獲得。ウェブ・コンテンツに力を入れており、2016年からはコスモポリタンなどフランスの出版社とパートナーシップを構築してウェブ限定コンテンツを配信しています。

09. Ouest-France

ウエスト・フランス|https://www.ouest-france.fr/

フランス語の「西」(ウエスト)を名前に冠したウエスト・フランスはまさにフランスの西側地域に特化したローカル・ニュースを配信するニュース系メディア。本拠地もフランス西部のレンヌに置かれており、フランス国内のニュースをメインに発信しています。ウェブ展開を進めており、パソコンだけでなくスマホやパッドなどからでも簡単にアクセス可能。毎日配信されるウェブ限定コンテンツは特に人気となっています。

10. Le Point

ル・ポワン|http://www.lepoint.fr/

ル・ポワンはフランス発のニュース系メディア。母体は1972年に創刊した週刊マガジンで、政治に関するトピックを中心としたニュースを取り扱っています。1997年にフランスを代表する投資会社であるアルテミスに買収されてからコンテンツの増強が加速。フランスでも著名な出版社から多くの編集者やジャーナリストを迎え入れることでニュース系メディアとしての確固たるベースを固めていきました。現在ではニューズウィークやタイムズなどにも比類するメディアとして認知されています。

 

ご紹介してきたように、フランス国内で人気を集めるニュース系メディアのトップ10にはフランス発のウェブサイトが数多くランクインしています。インターナショナルなニュースを配信しているだけでなく、フランス国内のローカル・ニュースについても充実しているバランスの良いサイトが多く、なかにはローカルなニュースに特化して配信しているメディアも。母国愛や地域愛の強い国民性を持つフランスならではのランキングと言えますね。

 

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投稿者プロフィール

ジェレミーラウ
ジェレミーラウ
株式会社カーツメディアワークス PR事業部ディレクター

カナダ・アルバータ大学・経済学部卒業後、香港のテレビ局に入社。
テレビコンテンツ制作のノウハウを学び、カーツメディアワークスへ海外PR/デジタルマーケティング担当ディレクターとして合流。