配車アプリ激戦区!イギリスで話題の配車サービスアプリ

タクシー乗り場が近くにない、急いでいる時に限ってタクシーが捕まらない、大通りまで出ないとタクシーが通らない、正規タクシーではないタクシーに違法な料金を請求された・・・海外でこのようなシチュエーションに陥った経験がある人も多いのではないでしょうか。しかしそれも今や昔の話し。最近ではアメリカ発の有名なUberや、LINE TAXIなどに代表される配車アプリが普及し、モバイルアプリとネットさえあればどこにいても車両を楽々手配できる便利な世の中になっています。

近年、世界各地の都市圏を中心にその競争が激しくなっており、新規配車サービスが続々と登場するなど急激に成長している事業です。この記事では、世界的に有名なロンドンの象徴「Black Cab」が市民の足として行き交うイギリス。そのイギリス国内で利用されている配車サービスアプリを、プライベートおよびカーシェアリング(相乗り)の二つに分けて紹介していきたいと思います。

快適安心なプライベート乗車サービス

myTaxi

*Source:https://uk.mytaxi.com/welcome

2009年にドイツ・ハンブルクで生まれた「myTaxi」は、タクシーアプリのパイオニアとして世界的なマーケットリーダーとして知られています。ドイツの大都市でサービスを開始後は欧州全域、大陸を越えたオーストラリア、アメリカと順調にサービスを拡大し、現在1000万人以上のユーザー数と登録タクシー数45,000台以上を誇っています。

特に都市圏で人気があり、ロンドンではイギリスの伝統的なタクシー「Black Cab」を呼ぶことができます。正式なライセンスを持つドライバーを呼べるため、旅行者でも安心して利用することができ、アプリ上で入力することで料金を安くすることができる割引コードがもらえたりするなど、利用者に多くの利点があります。

Gett

*Source:https://gett.com/uk/

イスラエル発の配車アプリ「Gett」は、世界各国で急激に成長している配車アプリで、現在アメリカ、イギリス、ロシア、イスラエルの100以上の都市でサービスを提供しています。有名なドイツ車メーカーである「フォルクスワーゲン」や「トヨタ自動車」の投資を受けたことでも話題となったベンチャー企業です。

創業当初はGetTaxi社を名乗りサービスを展開していましたが、配車アプリサービスとして急成長し、配車アプリサービス最大手のUBERに引けを取らないほどの勢いで拡大を続けています。創業者であるイスラエルの起業家Shahar Waiser氏は2009年、アメリカカリフォルニア州のパロアルト空港で30分以上もタクシーを待つ間に、この配車サービスのアイディアを思いつきました。それから2年後の2011年8月にはロンドンでのサービスを開始しています。

同社の魅力は何と言っても乗車前に発着場所の合意がドライバーと取れているので料金が確定している点やオンライン決済ができることなど、地元民でなくても安心して利用できることが挙げられるでしょう。各国で既存のタクシー業界と戦う事が多いUberなどとは対照的に、Gettは既存のタクシー業界と協力する形で拡大してきた企業と言えるでしょう。

Addison lee

*Source:https://www.addisonlee.com/

「Addison lee」はイギリス国内で40年以上に渡って配車サービス事業を展開しており、最も信頼性の高い配車サービスアプリの一つです。乗客の安全、利便性、快適さに重点を置いたサービスで、他の配車アプリとは一線を画した存在として人気があります。

ユーザーはアプリを使用して3ヶ月先までの予約を入れることができ、予約時間到着率は98%以上を誇っています。Addison leeの専属ドライバーは、訓練を積んだ経験豊富なドライバーのみを採用し、車両は6,000マイル走行毎に点検・修理が行わます。車両は最大3年までの使用期間となっている点も特筆すべき点と言えるでしょう。また全車に無料の4G Wi-Fiと携端末充電器を標準装備し、機能性あふれる車両を投入して競合他社との差別化を図っています。

新たな移動手段として注目の相乗りサービス

 

BlaBlaCar

*Source:https://www.blablacar.co.uk/

 

フランス生まれのサービス「BlaBlaCar」は、ヒッチハイク気分で気軽に乗れる相乗りサービスアプリです。複数の乗客と道中を共にしながら会話を弾ませ、コミュニティが豊かに広がるようにとの思いを込めてFrédéric Mazzella氏によって起業されました。

このサービスを思いついた当時、Frédéric Mazzella氏はスタンフォード大学の学生でした。クリスマスをフランスの田舎で過ごしていた同氏は、家族との移動の際に、電車は満席、タクシーは全く捕まらないという状況を目の当たりにし、車のガソリン代を割り勘にする代わりに、車の空いている席を譲ってもらうというサービスを思いついたと言います。

また、BlaBlaCarでは女性の安全を考えた女性限定車両サービスも提供しており、「知らない異性と一緒に乗るのはちょっと・・・」という女性も安心して利用することができます。電車やバスといった公共交通手段よりも安く移動できる場合も多く、同業のUberよりも格安料金を提供してるのも魅力です。

ViaVan

*Source:https://www.viavan.com/

2018年4月、ロンドンでサービスを開始したばかりのホットな相乗り配車アプリ「ViaVan」は、ドイツの自動車大手「メルセデス・ベンツ」と米国の相乗り配車サービス会社「Via」が合弁で開始したサービスとして注目を集めています。

利用方法はウーバーの相乗りサービス「UberPool」とほぼ同様で、「ViaVan」のアプリから目的地を入力すれば、同じ時間に同方向へ行く乗客同士を自動的にマッチングしてくれ、指定乗車ポイントから相乗りすることになります。

厳しいロンドン交通局による約1年におよぶ審査の末、満を持してロンドンのゾーン1と2内でのサービス提供が始まったViaVanは、他の相乗りサービスに比べて手数料を最小限に抑えているため、ウーバーなどより安く乗車が可能となっています。またロンドンではすでに数千人のドライバーが登録をしており、今後のエリア拡大やサービスの充実が期待されています。

いかがでしたでしょうか。やはりイギリスでは世界一難しいとされているタクシー関連の試験に合格した優秀なドライバーを有し安定のサービスを提供するBlack Cabを中心に、配車サービス各社が激しい競争を繰り広げています。多くの支持を集めるBlack Cabの存在は確かに大きなものですが、配車サービス戦国時代を生き抜くためには、潜在的な需要をいち早く察知した一歩先を行くサービスとアイディアが必要になってきているようです。

 

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投稿者プロフィール

矢崎 章裕
矢崎 章裕
株式会社インフォキュービック・ジャパン Social Media Marketing Team Manager
長野県生まれ。同志社大学卒業。大学在学中カナダへ留学しグローバルビジネスについて学んだのをきっかけに「グローバル視点での仕事に携わりたい」と思い、株式会社インフォキュービック・ジャパンに入社。Digital Marketing Teamにて、中小企業から大企業における、国内&国外のクライアントのプロモーションを担当。現在はSocial Media Teamにてサービス立ち上げおよび海外メディア開拓に従事する。趣味は、散歩。