世界の音楽好きが注目!世界で愛用されるDJソフトウェア

世の中のデジタル化の波に飲まれ、CDが売れなくなって久しい音楽業界ですが、CD売上が低迷する一方で、大きな音楽イベントやフェスなどが日本国内はもちろん、世界でも数多く開催され、多くの人々が音楽を楽しんでいます。

そんなイベントで欠かせないのが、音楽をプレイするDJ。一昔前であれば、DJといえばナイトクラブやディスコなどの会場でプレイするクラブDJを思い浮かべる人がほとんどだったのではないでしょうか。彼らはアナログ・レコードを使用し、2つ以上の再生機器とミキシング・コンソールで、絶妙なテクニックで音を違和感なくクロスさせるミックス操作で曲の流れをとめることなく次の曲へと繋いでいました。

しかし現在では、そんな昔からの主流であるターンテーブル以外のDJスタイルとしてCDJのやPCDJなどのDJスタイルが確立され、特にPCDJはパソコンやモバイル端末を使用してDJができるため、多くの人がDJを趣味としても楽しんでいます。PCDJをプレイする上で必要不可欠なものが、PCDJの中枢機関となる「DJソフトウェア」です。DJソフトウェアは楽曲の管理を担うほか、DJコントローラーからの入力を読み取り、音声をヘッドホンやスピーカーに出力する重要な役割を持ちます。そこでこの記事では、世界で活躍するような有名DJや、趣味程度でDJをする人まで多くの人に愛用されているDJソフトウェアを紹介します。

 

Serato DJ

Source: https://serato.com/

ヒップホップDJ御用達だった「Scratch Live」が2015年でサポート・生産共に終了となった後、その後継モデルとして彗星の如く現れたソフトがこの「Serato DJ」です。数あるDJソフトウェアの中でも最もオーソドックスで、シンプルな操作性のDJソフトの一つとして、プロ・アマを問わずに愛用者が多く、シェアNo.1のDJソフトです。

ヒップホップ、R&B、レゲエ、ドラムンベース等での使用が多く、画面の見やすさ、扱いやすさに定評があるだけでなく、優秀なエフェクターが数多く搭載されてているので、簡単にハイクオリティなサウンドを生み出すことができ、初めてDJを始める人にもおすすめのソフトです。最大4つのデッキと8つのキューポイントが搭載されているので、プロにも使用者が多く、自由度の高いシステムが人気の秘密です。スクラッチや様々なトリックプレイは他のソフトでもできますが、このSerato DJが一番向いていると言えるでしょう。

 

VirtualDJ

Source: https://www.virtualdj.com/

ソフトウェア会社であるAtomix Productions社が開発しているDJソフト「Virtual DJ」は、非常にシンプルで分かりやすい設計のDJソフトです。Virtual DJには高度な機能を備えた有料版を含めた4種類のバージョンが用意されており、初心者が少しずつステップアップしていくのにはぴったりのソフト環境と言えるでしょう。

日本を含むアジアでの知名度は高くないものの、欧米でのシェアは比較的高くなっています。Virtual DJで特徴的なのが、波形の下に表示されるドットです。DJが楽曲を繋げてプレイする際に、表示されているお互いの曲のドットの位置を合わせるだけで、びっくりするほど簡単にミックスが作れるので、DJコントローラーに不慣れな人でも、この機能のおかげで満足のDJプレイができます。

またVirtual DJシリーズは、DJが複数の楽曲を組み合わせて音楽を作り、クラブやライブ会場で音楽に合わせてビデオ映像等を流したり、ライブで映像を組み合わせたりするVJ(ビデオジョッキー/ビジュアルジョッキー)に強いソフトウェアとしても知られており、映像MIXを行いたい人にも人気のソフトです。

 

Traktor

Source: https://www.native-instruments.com/en/products/traktor/dj-software/traktor-pro-2/

ソフトウェアシンセやデジタル楽器の企業であるNative Instruments社が開発するDJソフトの「Traktor」は、既に紹介したSerato DJに次いでシェアナンバー2となっています。

良くも悪くもSerato DJと比較されることが多いTraktorは、カスタマイズ性が非常に高く、ユーザーインターフェースを自分好みにカスタマイズすることができる拡張性が最大の特徴でSerato DJが初心者からプロまで幅広い層を網羅しているとしたら、Traktorは上級者向けのソフトウェアと言えるでしょう。

他のDJソフトにも備わっている基本機能のマッピング(自分の使いやすいように機能の割当を行う機能)も、Traktorであればかなり細かく自分好みに設定を行えます。また、その優れた検知機能で曲の解析や曲のテンポなどをかなり細かく自由自在にカスタマイズ可能です。そして豊富に用意されたエフェクトを使用することで、設定次第では1つの曲に対して最大12個までのエフェクトをかけることができ、各エフェクトの強弱の具合まで設定を行い、音楽に無限の幅をもたせる事が可能です。

ソフト性能が高い分、初めてDJをやるという人ではTraktorの特性を最大限に活かすことが難しいことと、他のソフトと比較してコストが高いという点がありますが、DJをとことん楽しみたい人や、トランス、ハウスなどの音楽ジャンルのDJにおすすめのソフトです。

 

Deckadance

Source: http://www.stantondj.com/deckadance-2.html

EDMに特化したDAWソフト(レコーディングに必要な機能が全て一つになった総合音楽制作ソフト)である「FL STUDIO」で有名なIMAGE-LINE社のDJソフトが「Deckadance」です。日本ではほとんど使われていないものの、ヨーロッパを中心に人気のあるソフトウェアです。

無料版と有料版で展開される製品は、IMAGE-LINE社の製品だけあって、EDM系のDJに人気のDJソフトとなっています。他のソフトと比べて圧倒的な拡張性の高さが特徴で、高品質なエフェクト群はエレクトロ系の楽曲に非常にマッチします。有料版のDeckadance 2では最大32個のエフェクトが同時に表示可能となっており、エフェクトを多用したいDJには間違いなく手放せないソフトウェアと言えるでしょう。

また、パソコンからそのまま音声が流せる仕様のため、DJコントローラーを使わずにDJプレイを楽しむことができ、FL STUDIOとの親和性も高いため、FL STUDIOユーザーにもおすすめです。

こちらで紹介した4つのソフトウェア以外にも多くのソフトウェアがあり、それぞれが音楽ジャンルや機能に特化した作りとなっています。時代とともに新たな流行、ジャンルが生み出されてきたミュージックカルチャーにおいて、DJの形も多様化してきています。日本を始め、世界のライブ市場が好調な観客動員数を記録するなか、今後もますますDJソフトウェアの需要は高まっていきそうです。

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投稿者プロフィール

宇佐美 海太
宇佐美 海太
1985年東京生まれ。ポルトガル留学後、早稲田大学国際教養学部卒業。
大手製造業の映像プロデューサーとして各種PR動画の企画・プロデュースに従事した後、「日本と海外をつなぎたい」と決意し、株式会社インフォキュービック・ジャパンに入社。現在はマーケティング部のマネジャー として、多数のクライアントの海外向けコミュニケーションデザインを通じ、お客様と世界をつなぐコミュニケーション創造に心血を注ぐ。趣味はプロレス鑑賞。