ユニークサービスで勝負!アメリカで注目のスタートアップ5選

今や世界各国でそのサービスを拡大している配車アプリのパイオニア「Uber」、日本でも近年急速に普及している民泊仲介の「Airbnb」などのように、世界中で抜群の知名度を誇る数々のスタートアップを生みだしてきたアメリカは、まさに世界をリードするスタートアップの聖地です。

数多くのスタートアップが日々生まれているアメリカには、新たな才能とアイディアに溢れた若い世代を中心に、次のイノベーションの創造を夢見て働く起業家が世界中から集まってきます。

そこでこの記事では、現在アメリカで話題となっている元気なスタートアップ5社を紹介していきます。

 

Nurx

Source:https://www.nurx.com/

2015年にサンフランシスコで設立されたばかりの若いスタートアップ「Nurx」は、アプリで医師の診察を受けることでクリニックに行かずともピルを受け取ることのできるサービスです。女性を中心に大きな支持を受けカリフォルニア州から着々とサービス提供地域を拡大し、既にアメリカ国内16の州に展開しています。

避妊目的以外にも、生理不順や生理痛の緩和のために一般的にピルが利用されいることでもわかるように、アメリカの女性にとって大切なものであるにも関わらず、処方までの煩わしいプロセスから利用を躊躇する人が多いのも事実です。

同サービスを利用すると、病院まで行かなくても、アプリに入力された基本情報を州の医師が確認した後に薬が処方されユーザー の手元に届けられます。またユーザーが保険未加入の場合は、保険会社の選択、加入のサポートまでも行ってくれます。

またNurxはピル以外にもHIV感染予防にも効果的な薬の処方についても同様に簡単なプロセスで提供していることや、医療コストが非常に高いアメリカにおいて格安な1ヶ月の定額使用料のみで利用できる点などが話題となり、女性以外のユーザーも急増しています。

 

 

Citizen

Source: https://medium.com/@Citizen_App/introducing-citizen-a8d2f3fabf03

ニューヨークでサービスが開始された「Citizen」は、ユーザーの位置情報をもとに、付近で発生した緊急通報911(日本の110番)をリアルタイムで通知するアプリで、人気がありながらもサービスを停止した「Vigilante」を前身とするアプリケーションです。

同社は911の通話情報を24時間365日体制で分析、全通話情報の中から3~4%の重大な事件や犯罪情報に絞り込み、ユーザーのスマートフォンから約400メートル以内の事件についてプッシュ通知を送信します。また、危険を通知する機能に加えて、発生している事件のライブ中継を端末上で見ることができたり、周辺ユーザーが発信するコメントも読むことができる為、事件の状況をいち早く知ることができます。

銃社会として知られるアメリカでは、地元ユーザーの情報交換プラットフォームとして期待されることはもちろん、海外からの旅行者にとっても慣れない土地でいち早く自身の安全を確保するために必須のサービスと言えます。今後、ニューヨークとサンフランシスコ以外の都市へのサービス拡大が期待されています。

 

 

Rothy’s

Source: https://rothys.com/

2017年に2460億ドルに達した世界のフットウェアマーケット。年間成長率は約4.5%と、安定成長が期待できると言われている市場で、現在特に注目を集めている環境にやさしい靴づくりで話題の「Rothy’s」。

世界中で地球の環境問題が叫ばれる昨今、Rothy’sはペットボトルをリサイクルした繊維で作られた女性用フラットシューズを約125ドルで販売するという驚きのビジネススタイルで、急成長を続けています。

シンプルで洗練されたデザインが印象的なRothy’sのシューズは、3Dプリンターを使用して作られており、ヴォーグのファッションエディターやベンチャーキャピタリストからの支持を得て一気にその知名度を上げ、一時は2万人がシューズの入荷待ちをしたことでも話題となりました。

 

 

Shyp

Source: https://www.shyp.com/

2013年に設立された「Shyp」は、個人や企業向けに、商品の梱包から配送まで一貫したサービスを展開するサンフランシスコ発の物流スタートアップです。サンフランシスコでサービスを開始以来、現在ではロサンゼルス、ニューヨーク、マイアミ、シカゴなどにサービスを拡大中です。

このサービスの利用者は「eBay」「Amazon」「Mercari」などのマーケットプレイスで商品を販売する販売者で、Shypの配達員にそのまま配達品を手渡すだけで、梱包から発送まで全て行ってくれます。

利用者はアプリを使って配達したい荷物の写真をアップロードし、送り先の住所などの基本情報を入力すれば、20分程度で配達員が集荷に来てくれます。配達員は、Shypが独自に構築したクラウドソーシング型の配達員ネットワークの中から利用者に最も近いロケーションの人が選出されます。集荷後の荷物は同社の拠点工場へ運ばれ、そこで各商品に合わせて箱詰めされ世界各地へ配送されます。

元々eBay出品者であったShypのCEOケビン・ギボン氏は、自身が行っていた配送業務にかかる時間や手間を無駄な時間であると感じ、少しでも出品者の悩みを解消できる方法はないかと考え、このサービスを思いついたといいます。

 

 

Gladly

Source: https://www.gladly.com/

2014年に設立された「Gladly」は、カスタマーサービスの形を大きく変えた業界の風雲児です。

一言にカスタマーサービスといっても、近年では音声通話、メール、チャット、ソーシャルメディアを利用したやり取りなど、その形態は多岐に渡っています。顧客から受けるクレームや問い合わせは、各チャネルごとに別の担当者が応対し、それぞれが一つの案件として処理をされてきました。そこに目をつけたGladlyは、同一顧客からの問い合わせを認識するカスタマーサービスシステムを開発しました。

問い合わせ番号を整理し、全ての情報を1か所に集約することで、企業は顧客が過去にどのような内容で連絡してきているのかを確認することが可能となり、スムーズな対応により顧客のストレスも軽減されます。

同社のサービスが注目を集めたのは、2017年8月の航空会社「Jetblue」とのパートナーシップ提携でした。毎日のように飛行機の遅延や発券トラブル、荷物紛失などの問い合わせが寄せられる航空業界で、複数チャネルからの問い合わせをGladlyシステムで一元管理しました。これにより全顧客との会話の記録や過去のサービス利用履歴を管理、紐付けることで迅速に適切な対応が行えるようになり、2017年の顧客満足度指数において、競合他社である「Southwest Airlines」や「Alaska Airlines」を抑え、Jetblueを堂々のトップ評価に導いています。

 

 

いかがでしたか。日本国内ではなかなか知られていない、それでいて日本でも通用するのではないか、というサービスが多いように感じます。これらの勢いのあるスタートアップは、現在の成功法と言われる方法を捨て、世の中の当たり前にとらわれずに違った角度から見える景色を大事にしているといった印象を受けます。大企業にはない柔軟な多様性から生まれ、我々の生活を大きく変える斬新なサービスが次々と生まれるアメリカのスタートアップから今後も目が離せません。

 

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投稿者プロフィール

宇佐美 海太
宇佐美 海太
1985年東京生まれ。ポルトガル留学後、早稲田大学国際教養学部卒業。
大手製造業の映像プロデューサーとして各種PR動画の企画・プロデュースに従事した後、「日本と海外をつなぎたい」と決意し、株式会社インフォキュービック・ジャパンに入社。現在はマーケティング部のマネジャー として、多数のクライアントの海外向けコミュニケーションデザインを通じ、お客様と世界をつなぐコミュニケーション創造に心血を注ぐ。趣味はプロレス鑑賞。