爆買いは本当に終わったのか!? 中国人の買物事情を調査してみた【前半】

家電量販店やドラッグストアで、手当たり次第に商品をかごに入れて「爆買い」している中国人旅行客。
都市部に住んでいる方なら、誰もが一度は見たことがあるのではないでしょうか。一時期はとてつもない社会現象を巻き起こしていましたが、現在は既にブームは去ったと考える方も多いようです。

しかし私は未だに、池袋のドラッグストアで買い物かご3箱ぐらいをいっぱいにしてレジにならんでいたり、新宿の家電量販店で電化製品をいくつも買い漁っている旅行客を目にすることがあります。

本当に爆買いのブームは終わったのか。終わったとすれば中国人のあの購買意欲は今どこにあるのか。
今回は爆買いの背景を含めて、中国人の買物事情を調査した結果を前編・後編の2回に分けてお送りしたいと思います。

爆買いブームの始まりと終わり

中国人が大量に商品を購入する行動は2008年ごろより目立ってきたと言われており、2009年には早くも「爆買い」という言葉が報道関係で使われていたようです。その後も散発的に取り上げられていたようですが、2012年から報道関係での記事やコーナーが増加しはじめ、2015年には記事やコーナーの数が前年度比でテレビが10倍、新聞では100倍以上もなっており、メディアがこぞって「爆買い」を取り上げていたことがわかります。さらにユーキャン新語・流行語大賞にも選出されるなど、「爆買い」は日本に大きなインパクトを与えてました。しかしその翌年の2016年には、中国人の1人当たり旅行支出が18.4%減となり、国籍・地域別の中では最大幅の減少となっています。

日本百貨店協会が発表している外国人観光客の売上高を見ると、それまで順調に売上高を増やしていましたが、2015年6月の前年比407.1%をピークに減少を始め、2016年4月には90.7%とマイナスに転じています。その後同年12月に108.3%で好転するまで、8ヶ月もの間、100%を超える月はありませんでした。

あくまでこちらのデータは中国人のみのものではありませんが、爆買いブームは2015年の中盤には去り始めていたと考えられるのではないでしょうか。

その後の爆買いの動向

さて、2016年12月に前年比108.3%で好転した外国人観光客の売上ですが、その後は2018年7月まで、各月110%~180%前後と、再び売上比を伸ばし始めています。

それでは爆買いは復活し始めたのでしょうか。

しかしながら訪日外国人消費動向調査を見てみると、中国人の1人当たり旅行支出における「買物代」は2015年をピークにガックリと落ち込んでいることがわかります。

1人当たりの買物代が減っているということは、訪日中国人による「爆買い」は既に終わってしまったと考えるのが妥当でしょう。

まとめ

さて、ここまでは「爆買い」の始まりから終わりまでの流れを追ってきましたが、確かに「爆買い」は存在して日本に大きな影響は与えたものの、今はかなり沈静化してしまったということがわかりました。

次回は、「爆買い」をしなくなった中国人はマーケットとしてどうなっているのかという切り口で見ていきたいと思います。

 

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投稿者プロフィール

恒川 直也
恒川 直也
株式会社インフォキュービック・ジャパン Digital Marketing Team Consultant
三重県伊賀市出身。学生時代は様々なスポーツに打ち込み、高校生の時には剣道の新人戦で地区優勝する。
國學院大學法学部卒業後はフリーのライターとして、ジャンルを問わず活動を始める。
しばらくして学生時代のアルバイトの経験を活かし国内の代理店に入社、知識を貪欲に吸収し、担当していた広告アカウントでGoogle Awardの1位に輝く。
海外の可能性に惹かれて株式会社インフォキュービック・ジャパンに入社。デジタル広告の運用はもちろんWEB解析、ライティングなど様々なスキルで活躍中。現在は中国語とロシア語を勉強している。