中国で多くのユーザーを集めるニュース系メディアは?

中国本土、つまり大陸地域においてはグレート・ファイアーウォールと呼ばれる政府によるネット検閲が行われているというのを耳にしたことがある人は少なくないかもしれません。中国語で「金盾」というこの規制、中国共産党に対するネガティブな発言やキーワードなどを検索結果などからシャットダウンするというもので、ウェブサイトだけでなくEメールやSNSなども含まれています。

そういった特殊な状況のなかで中国で暮らす人々はどういったニュース系メディアにアクセスしているのでしょうか。ここでは英語で読むことのできるニュース系メディアを対象にご紹介していきましょう。

 

世界的に知られた有名サイト 老舗サイトが上位を独占

01. BBC

BBC|https://www.bbc.com/news

BBC(The British Broadcasting Corporation)は知らない人はいないと言っていいほど有名なイギリスのニュース系メディアです。英国放送協会という名称にもあるように、英国政府が経済的なバックアップを行っていることから一般の企業のように利益を追求することはなく、偏りがなく正確なニュースの提供を第一に運営。すでに90年以上もの長い歴史があり、中国に関する最新ニュースも数多く提供しています。

02. npr

エヌピーアール|https://www.npr.org/sections/news/

npr(National Public Radio)はアメリカ・ワシントンに本拠を持つニュース系メディアで、政府系のファンドが入っている非営利組織ではありますが、当局におもねることのないジャーナリスティックなレポートを数多く提供していることで有名です。中国を含む最新のニュースやビジネス、テクノロジー系情報、音楽やカルチャー、アート、そしてライフスタイルなど幅広いジャンルを横断的にカバーしています。

03. REUTERS

ロイター|https://cn.reuters.com/

ロイターはさまざまなニュース系メディアで記事が流用されることの多い、有名なサイトのひとつです。老舗のニュース系メディアであること、そして記事のクオリティが高く偏りがないことがその大きな理由。独自に制作した記者向けのガイドラインはいまやジャーナリストのバイブルとも言われているほど、ニュートラルな路線を徹底していることで知られています。政治や経済、ビジネス、テクノロジーなどのジャンルを中心に、世界の「今」を知ることのできるメディアです。

04. The Wall Street Journal

ウォール・ストリート・ジャーナル|https://www.wsj.com/

こちらも世界的に有名なニュース系メディアであるウォール・ストリート・ジャーナル。ニューヨークにある世界一のビジネス街ウォール・ストリートの名を冠したことからもわかるように、ファイナンシャルあるいはビジネス系のコンテンツに特に強く、世界中のビジネスマンの多くに支持されています。中国の最新のビジネス動向についても正確な情報が数多く掲載され、中国本土からのトラフィックも多いニュース系メディアのひとつです。

 

中国ドメインのニュース系サイト 今後期待の注目サイトもランクイン

05. XinHuaNet

シンファ・ネット|http://www.xinhuanet.com/english/home.htm

1997年11月7日創立のシンファ・ネットは日本でも新華社通信として有名な中国国営メディア(本社:北京)が運営しているニュース系メディアです。本土のユーザー向けに中国語による発信を行なっていますが、中国在住の外国人や国外向けに英語のサイトも展開。世界の経済的リーダーの一国となった中国のフレッシュな情報を24時間365日グローバルに配信しています。国営メディアであることから、中国に対する世界のイメージを向上させることも使命の一つに加えられています。

06. The Economist

エコノミスト|https://www.economist.com/

エコノミストはフリー・トレードやフリー・マーケットにフォーカスしながら展開するニュース系サイト。ビジネスや経済についての最新ニュースが特に充実しており、質の高いレポートは多方面から高く評価されています。「特権階級に対して反旗を翻す」ことをテーマに、いささか左派的なトーンを採用。政治的な主義主張のどれかに偏るのではなく、あくまでも自由な経済活動を保証することを理想に掲げたジャーナリズムを徹底しています。

07. AP News

APニュース|https://www.apnews.com/

アメリカの大手通信社AP通信によるニュース系メディアであるAP News。どこよりも早く、そして正確なニュースの配信を行うことで有名で、AP Newsが配信したコンテンツを他社のニュース記事や番組で目にすることが少なくありません。非営利組織として活動を行なっており、政府系の資金や特定のスポンサーシップの助けを借りることなく運営。右寄り、左寄りといった偏りを持たず、中道路線でバイアスをできる限り排除した論調にフォーカスしています。

08. ProPublica

プロ・プブリカ|https://www.propublica.org/

プロ・プブリカの名前を聞いたことがないという人もいるかもしれませんが、今後大いなる飛躍の期待される注目のニュース系メディアです。非政府・非営利組織であり、これまでご紹介してきた大手ニュース系メディアに比べて規模もまだまだ小さくニューカマーと思われがちですが、オンラインのニュース系メディアで最初にピューリツァー賞を受賞したという実力者。現在までにさらに複数回受賞しており、この事実だけでも特筆すべきクオリティの高さを物語っています。

09. China.org.cn

チャイナ・org.cn|http://www.china.org.cn/

チャイナ・org.cnは中国ドメインのニュース系サイト。中国当局からの認証を獲得して運営されており、中国にまつわる最新情報を世界中に発信しています。グローバル展開を行なっている利点を生かし、中国の長い歴史や文化、政治や経済などについての基本的な情報を発信するためのコンテンツ、そして中国当局の発表した政治・経済方針などのドキュメントを検索できるコンテンツなども搭載。中国という国について総合的に情報発信するためのハブとして機能しています。

10. Global Times

グローバル・タイムズ|http://www.globaltimes.cn/index.html

グローバル・タイムズは2009年4月創立された中国ドメインのニュース系メディアです。英語圏のユーザーに向けたまさに「グローバル」なサイトとして展開されており、中国の今を知りたい世界中の人々のために日々最新ニュースを発信。今や中国で一二を争う英語系ニュース・サイトとして知られています。子供のエイズや強制疎開、中国各地で横行する汚職、広がりつつある格差問題などの社会問題に鋭く切り込み、読み応えのあるコンテンツを提供しています。

 

いかがでしょうか。中国本土ではグローバルに展開をしている英語圏のニュース系メディアが上位に勢揃いしているのがおわかりいただけたと思います。

ただこれらのサイトも中国向けの専用サイトを用意しておりアクセスが多いのはそちらというデータも。中国発信のメディアや今後の拡大が期待されるメディアもランクインするなど、グローバル化とローカル色のそれぞれに対する期待や注目が高いというところが中国ならではと言ってもいいかもしれません。

グローバルマーケティング研究所のサービスに関する問い合わせはこちら

 

 

投稿者プロフィール

ShigekatsuOkada
ShigekatsuOkada
編プロを経てフリーのIT系ライターに。スタートアップやVC関連に興味あり。IT分野では機械学習、クラウド、ビッグデータ、データ、IoTなどの分野が得意ジャンル。