WeChatが身分証になる!? 進む中国のスマホ文化

2017年12月に中国広州市公安局や中国建設銀行などの約10機関が、WeChat上で表示される身分証を発行しました。来年2019年1月から全土に広がっていくとされており、今後、この身分証がスタンダードになっていくかもしれません。今回は、このWeChatの身分証についてご紹介いたします。

 

WeChatが身分証に

中国でいま、爆発的に普及しているWeChatですが、2018年3月には月間アクティブユーザー数が10億人を突破したと報じられました。これは旧正月の期間が後押しした結果だといわれています。
WeChatはメッセージングアプリとしての機能だけでなく、さまざまな機能があります。その中でも決済機能であるWeChat Payは大きくWeChatのユーザーアビリティを高めたと考えられています。
「友人と繋がることができる」「最新情報が手に入る」「ECで買い物ができる」「支払いができる」などのあらゆることが可能であるWeChatが入ったスマホを、毎日使うのも今や不思議ではありません。

これに加えて、さらに中国のスマホ文化が更に進むであろうニュースが舞い込んできました。
それは、WeChatで「証明ができる」ということ。つまり身分証として機能するようになったというニュースです。
この身分証は、中国公安部第一研究所によって国家プロジェクトとして進められていたもので、これまでは身分証カードとして使用されていたものを電子化して、さらにオンライン化したものがこのWeChat身分証です。
顔写真をアップロードしてAIによる顔認証が成功すれば、従来の身分証の提示が不要になるというわけです。

 

WeChat身分証が使えるシーン

このWeChat身分証はさまざまなシーンで活用できるようになるといわれています。
WeChat身分証には二段階あり、第一段階の簡易版では、WeChatの小程序(ミニプログラム)というメニューから登録をして顔写真をアップロードすれば使えるようになります。
また、さらに上の証明になる「アップグレード版」もあります。認証アプリを用いて、身分証パスワード設定や、身分証カードのスキャンなどによって正式な身分証として機能するものになります。

実際にオンライン身分証は行政、旅行、物流、金融、交通などの分野での応用が考えられており、将来的には、ホテルでのチェックイン、新幹線や飛行機のチケット購入、銀行での口座開設など実名認証制度の取り入れられている機関で応用される見通しです。

 

進む中国のスマホ文化

まだまだ始まったばかりのWeChat身分証。これが当たり前になれば、ますますWeChatが身近になると予想されます。
これにより、中国のスマホ文化がまた一歩前進したと言えるでしょう。
ニューヨークのデジタルマーケティングなどの調査会社eMarketerの予測によると、中国において、2018年には一日当たりのテレビの視聴時間よりも、モバイル機器を利用する時間のほうが若干多くなると予想されています。これはオンラインビデオ、デジタルメディアが中国で旺盛となっているところからきています。
つまり中国ではスマホで動画視聴することが、テレビを見るよりも身近になっているということになります。
中国人がスマホを手放せないのは、WeChatでチャットやSNSの交流を行うだけでなく、動画視聴にも理由があるようです。
WeChat身分証の登場も、この中国におけるスマホ文化においては必然だったのかもしれません。

 

まとめ

WeChatはついに身分証にまで発展しました。今後、さらに中国人の日常に欠かせない存在になっていくであろうWeChat。もはや中国の越境ECやインバウンドマーケティングなどにおいては欠かせない存在といえそうです。
WeChatは、日本人にとってのLINEやFacebookなどのSNSを超える存在であること、WeChatの重要性を、今一度認識する必要がありそうです。

 

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投稿者プロフィール

福崎 菜摘
福崎 菜摘
福崎 菜摘(ふくざき なつみ)
JC Connect株式会社 Webマーケティング/広報

1992年東京生まれ。武蔵大学経済学部を卒業後、中国人観光者の「爆買い」をきっかけに中国マーケティングに興味を持ち、FJ Solutions株式会社に入社。
大手法人営業コンサルを経て、FJ Solutionsの子会社であるJC Connect株式会社のWebマーケティングや広報として奮闘中。
趣味はお酒。