世界のアニメクリエーター愛用!<br>3Dアニメーションソフトウェア・ツール

テレビやインターネット上では日々、世界中のクリエイターによって創られたアニメーションが流れ、それらに関する話題が日々飛び交っていますが、最近では従来のアニメーションに加え、3Dアニメーション制作も注目度が上がり、目が離せない存在になってきました。

3Dアニメーションとは、特殊なプログラムやソフトウェアを駆使してコンピューター上で3次元モデルを制作したのち、それらを生き生きと動かす技術です。このような技術は映画やテレビ番組、ゲームにアニメなど、幅広い分野で活用されており、今後はより需要が高まっていくとされています。

そこで今回は、これらの素晴らしい3D作品の制作には欠かせない、3Dアニメーション関連のソフトウェアをご紹介していきたいと思います。

 

統合型CGソフト

3ds max

source: https://www.autodesk.com/products/3ds-max/overview

商用3Dアニメーション制作ソフトの中でも最も知名度が高く、利用ユーザー数が多いのが、Autodesk社が販売するハイエンド・高機能な「3ds max」です。このソフトはゲーム開発や映像エフェクトの作成はもちろん、CADソフトとの連携ができるため、完成予想のビジュアライゼーションにも使われるなど、3Dアニメーション制作時のベストチョイスの一つにもなっています。

3ds Maxの強みは何といってもプラグインが豊富に揃っている点で、プログラミングの知識がなくても容易に機能の拡張を行うことができます。また、高品質なアニメーション機能を備えていることも強みの一つであり、プラグイン一つで手軽に高度な表現が可能になるのが魅力的です。3ds Maxのみに対応したアニメーション系プラグインも多く、アニメ系のCG作成で多用されています。

Autodesk社はさらに、本記事で後述する3DCGソフト「Maya」も同様に販売しているなど、幅広い層のユーザーを獲得しています。

 

Maya

source: https://www.autodesk.com/products/maya/overview

Autodesk社が販売している3DCGソフトの「Maya」は、独自のレンダラー(データを所定の形式に従って処理し、描画(表示)するシステム)を搭載し、ソフトに標準装備されたアニメーション、エフェクトなどのツールセットが充実しており、メニューから簡単にアニメーションの設定やエフェクトをつけることができることから、多くのユーザーに幅広く利用されています。

また同ソフトは、カメラなどによって記録されたモーションデータと3Dグラフィックを組み合わせるプラグラムも搭載しています。また3ds maxと違い、MayaはWindowsとMac OSの両方に対応しており、OS間でのソフトの機能差もありません。

加えて同ソフトの人気を支えているのは、VFX(視覚効果)面での機能性で、映画などの実写映像に視覚効果を加える際に、実写映像と非常に相性がよく、映像業界で高い人気を誇ります。「Halo」などのビデオゲーム、「ゲームオブスローンズ」などの人気テレビドラマ、さらには「トランスフォーマー」や「ハリーポッター」シリーズといった有名映画もMayaを利用しています。

 

Blender

source: https://www.blender.org/

Blenderはモデリングからレンダリング、アニメーション、映像編集、エフェクト適用といった一連の作業が行える統合型3DCG作成ソフトの1つです。ソフトの操作方法が一貫していて、独特のインターフェイスは慣れるのに時間がかかるといわれていますが、極めて理にかなったものであり、慣れてしまえば他の商業・無償ソフトを凌駕する作業効率で操作できるなど、ソフトウェアとしての完成度の高さも人気の理由です。

そして本ソフトの最大の魅力はなんといっても「フリーなオープンソースのCGソフトである」ことです。無償で利用できるにもかかわらず、その機能はその他の商用3DCGソフトウェアにもひけをとらないほど充実しています。さらにBlenderはマルチプラットフォームを前提に設計されているソフトウェアのため、WindowsやLinux、MacOS、UNIX版まで用意されているのも大きな特徴です。

Blenderは元々オランダに拠点を置いていたNot a Number社(現在は倒産)が販売していた商用ソフトでしたが、同社の倒産後、元プログラマーとオープンソース開発者たちがソフトのソースコードを買い取り、世界中からの寄付を通じてオープンソース化されたという歴史を持っています。

 

特化型のCGソフト

Faceshift

source: http://faceshift.com/

モーションキャプチャーのデバイスを使って人物の顔をリアルタイムで映し出す「Faceshift」は、顔アニメーションに特化したソフトウェアです。本ソフトはAutodesk社のMaya、Motion Builder、そして現在幅広く利用されているUnityに対応しています。

さらに、Faceshiftを使って記録されたデータはゲームや映画の3Dキャラクターの表情として適用することが可能で、映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」といった世界中で大ヒットをした超大作の現場でも活躍しています。

なお、本技術を開発したスイス・チューリッヒ発のスタートアップ「Faceshift」は、現在Apple社に買収されており、Appleが今後、特にゲーム分野での映像表現に活用していく可能性があると一部のメディアでは推測されています。数多くの画期的な製品を世に送り出しているAppleから発信される、同モーションキャプチャー技術の進化に、今後さらに期待が高まります。

 

Houdini

source: https://www.sidefx.com/

カナダ・トロントのSide Effects Software社によって開発・販売されている「Houdini」は、高度な各種物理現象のシミュレーション機能で人気のソフトウェアです。もともとはPRISMSというソフトの改変によって開発されており、Houdini Apprenticeと呼ばれる無料体験版もラインナップされています。

Houdiniは実際には統合型3DCGであるものの、特に爆発、煙、炎、水(流体)などのエフェクトの機能に大変優れており、映画やテレビCMのVFXでは欠かせないソフトの1つとなっているため、実際にはエフェクト用ソフトとして利用されることが多いソフトです。また、高度なプロシージャルモデリングが可能となっているため、ゲーム業界での普及も進んでいます。

 

いかがでしたでしょうか?3Dアニメーション制作は今もなお進化を続けており、将来的には実写映画以上のリアルさに到達するとまで言われています。同技術を使って今後どんな作品が登場するのか、非常に目が離せません。

 

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投稿者プロフィール

宇佐美 海太
宇佐美 海太
1985年東京生まれ。ポルトガル留学後、早稲田大学国際教養学部卒業。
大手製造業の映像プロデューサーとして各種PR動画の企画・プロデュースに従事した後、「日本と海外をつなぎたい」と決意し、株式会社インフォキュービック・ジャパンに入社。現在はマーケティング部のマネジャー として、多数のクライアントの海外向けコミュニケーションデザインを通じ、お客様と世界をつなぐコミュニケーション創造に心血を注ぐ。趣味はプロレス鑑賞。