人口13億人以上の巨大市場!<br>インドで人気のモバイル医療サービスアプリ4選

世界トップの人口を抱える中国に迫る勢いで人口増加の続くインド。世界第2位となる13億人を超える人々が暮らす中、医療規制・環境整備の遅れにより、医療費が安定せず、近年インドの医療費は上昇傾向にあります。

また、無料で受診が可能な公的医療機関の供給も限られており、病院自体が都市部に集中し、農村部では病院に行くだけでもかなりの労力が必要になり、受診自体を諦めてしまう人々が多くいるのが現状です。さらには医師や設備不足が深刻化し、不衛生な環境下で長時間の診察待ちを強いられるなどの状況が問題視されています。例えばインドでは、国民1000人に対する内科医の数が0.7人となっており、アメリカの2.8人と比較して医師不足は一目瞭然です。

このような状況の中、近年のインターネット、テクノロジーの発達に伴い、パソコンやスマートフォンを使用して医師の紹介や、問診から薬の配達までを行えるような様々な医療サービスが登場し、インドの医療環境が大きく変化してきました。

この記事では、巨大市場インドで先進国に負けないような医療サービスを提供するモバイルアプリを紹介します。

 

医師との予約取りやオンライン診断までできる総合型医療サービス

DocsApp

Source:https://www.docsapp.in/

インドが直面する、病院・医師不足といった社会問題解決を目指し、インド工科大学の卒業生2人によって立ち上げられた企業が「Docs App」です。

登録されている医師は内科、外科、歯科など18にも及ぶ専門分野から、5000人を超す専門医が登録されており、365日24時間体制で患者をサポートしています。また、受診要請をしてから30分以内に診断を受けられる、オンライン医療診断サービスを提供していることも多くのユーザーの支持を集めています。

問診から診察、処方箋の発行、薬の送付など、病院内で行われる全ての事がアプリ1つで、しかも30分で済ませられるため、時間の節約にもなる上、1回の診察にかかる料金は2$前後と安く、お金の節約にもなります。問診内容は全てAIによって処理され、この問診の時点で60~70%程の病気は判明するといいます。

サービス開始から約3年がたった現在、既に500万人以上の人々がサービスを利用し、治療を受けています。既述のようにAIを活用しているため、今後も利用者が増えれば増えるほどデータサンプルが増え、診察の精度は上がっていくでしょう。

 

healthenablr

Source:http://healthenablr.com/

ムンバイ発のデータドリブン遠隔医療スタートアップ「healthenablr」は、どこにいてもボタンをタップするだけで患者と医師を結びつけることができるオンラインプラットフォームです。

医師側は実際に対面しての診察と、オンラインでの遠隔医療相談のどちらで予約を受け付けるかの選択ができるようになっており、オンラインでの予約システムを導入することで、効率よく患者を獲得することができ、患者側も予約があることで待ち時間を大幅に削減することができるシステムです。

また、デバイスを選ばずアクセスのできる信頼性の高いクラウドサービスを利用して、患者のカルテを管理できることから、医者にとって非常に利便性の高いアプリとなっている。

 

Practo

Source:https://www.practo.com/

2008年にサービスを開始した「Practo」は、医師検索・予約サービス・医療情報サービスを展開しています。

プラットフォームの基本機能としてPractoのユーザーは、医師の検索や医師から提供された医療情報の入手、Q&A機能を使用して簡単なアドバイスなどを受けることができます。同プラットフォームはインド国内はもちろん、フィリピン、インドネシア、シンガポール、ブラジルなどでも利用され、グローバルサービスとして認知されています。 またPractoは、患者側へのサービス提供以外にも、診療データ管理用のソフトウェアを医療施設に向けて販売しており、同ソフトウェアは世界中15か国以上で利用されています。

創業者の1人であるShashank ND氏は2008年、父親の膝の手術が決まり、米国の医師にセカンドオピニオンを求めようとしました。しかし、セカンドオピニオンを受けるために必要となる父親の医療記録の詳細を集めるため、紙のカルテに記載されたすべての情報を写真で撮影し米国に送信するなど、非常に時間と手間を要したといいます。さらにインドでは、医者に関する情報が少なく、執刀医の選択肢も限られていました。この経験をもとに、インドの医療の現状を変えようと、友人のAbhinav Lal氏と2人で在学中にPractoを立ち上げました。

 

自宅にいながら豊富な商品をセレクトできるオンラインドラッグストア

Netmeds

Source:https://www.netmeds.com/

南インドの東側チェンナイを拠点とし、質の高い医薬品を調剤しているオンラインドラッグストアの「Netmeds」は、800以上の都市でサービスを展開しています。Netmedsを利用すれば、地方の農村部であっても簡単な操作で薬を注文し、自宅まで届けてもらうことができます。

何といっても取り扱っている薬の種類が豊富で、各疾患の先発薬はもちろん、ジェネリックまで幅広い商品群の中から購入が可能です。さらには、処方箋を必要としないビタミン剤、ダイエット・フィットネスサプリメント、ハーブ製品、ベビー・マザーケア製品、ビューティーケア製品まで取り扱っている他、慢性疾患の患者のための定期購入の通知機能があるなど、ユーザーの使いやすさを追及しています。また、セールなども随時行われており、お得に薬を購入できるのも人気の理由です。

いかがでしたでしょうか。先進国と違い、整った医療環境が身近ではないインドは、病院施設そのもののインフラが整う前に、テクノロジーを駆使したはるかに前進したサービスが広がってきています。

消費者と医療従事者、双方の抱える問題を解決するようなサービスが生まれ、インドの医療産業は大きな分岐点に立っているといえそうです。また、巨大な人口から感じられるポテンシャルの高さは世界屈指と言えるでしょう。

 

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投稿者プロフィール

山田 江里奈
山田 江里奈
株式会社インフォキュービック・ジャパン Social Media Marketing Team Planner
1993年フィリピン生まれ。幼少期の4年間はフィリピンで過ごし、異文化理解や多言語学習に興味を持つ。上智大学国際教養学部国際教養学科入学後、プライベートでの旅行、ボランティア活動、学生団体を通してアジア、ヨーロッパ、米国、南米を渡航。2017年7月インフォキュービックジャパン入社。トライリンガル(日本語・英語・タガログ語)。趣味は旅行、ヒールダンス