マーケティングにおける映像コンテンツの可能性

映像コンテンツの強みは、アテンションを引きやすいこと、そして共感を得やすいことの2つ。ストーリーを語るためのツールとして利用されることがほとんどでしたが、最近ではエンゲージメントやクリック・レートをアップさせる効果の高いコミュニケーション・ツールとしても活用されるケースが増えています。

マーケティング関連の報告のなかには、映像コンテンツを利用することでトラフィックが4割以上向上したというデータもあり、ほかのリサーチにおいては2019年にはインターネット・トラフィックの8割が映像コンテンツで占められるともされているほど。こういったデータを見る限りにおいても、今やビジネスの現場における映像コンテンツのプレゼンスを無視することはできないと言っていいでしょう。

ここでは、マーケティングにおける映像コンテンツの可能性についてご紹介していきましょう。

 

映像コンテンツのポテンシャルを支えているものとは?

わたしたちの生活のなかに深く根ざしてきたSNS。マーケティング業界ではいま、人間同士のコミュニケーションという原点に立ち返り、そのパワフルな役割に注目しています。これまで広告活動において主流となっていたコピー&ペーストのコンセプトに別れを告げ、人とひとの心のこもったやりとりがセールス・サイクルにもたらす効果に気付き始めているのです。

そんなパラダイム・シフトのなか、ハートのあるインタラクションを持ち込むことのできるオンリーワンのコミュニケーション・ツールとして、映像コンテンツのポテンシャルに多くのマーケターが着目。無関心さや雑音の多いこの時代にあって、意義深いメッセージを備えた、しっかりと作られた映像コンテンツはさまざまなシーンで多用されています。

その活躍の場はこれまで企業サイトのランディング・ページ、企業映像やサービスやプロダクトのプロモーション映像、解説動画といったものが主力となっていましたが、その可能性はさらに広がっています。

 

映像コンテンツの可能性①:ライブ映像

映像コンテンツのなかでも、実写コンテンツはアニメーションよりも効果があると言われています。実写による人間の表情が含まれることで、アニメーションでは実現できない意義深いインパクトが提供されるのです。その効果の裏付けもあってライブ映像へのニーズが近年ますます高まっており、その視聴時間は収録した映像コンテンツの3倍を超えています。

ライブ映像最大の魅力は、やはり一切のごまかしがないこと。そのひとの誠実さや熱心さ、抱いているビジョンそのものが映像を通して前面に出てくるところに本質があります。YouTube LiveやFacebook Liveなどライブ映像をフィーチャーしたメディアも増えており、その重要性は今後も高まっていくでしょう。

 

映像コンテンツの可能性②:ブイログ(VLOG)

ブイログ(VLOG)とはビデオ・ブログ(Video Blog)のこと。映像コンテンツによるブログであり、近年ますます注目されています。ブログと言えばテキスト形式のものが一般的でしたが、ブイログはそれらに代わるものになりつつあります。

静的な本質を持つ伝統的なテキスト型コンテンツではどうしても難しかった感情への深いリーチが可能となるブイログでは、感覚に訴えかけるリッチなコンテンツを提供。特に、パーソナライズされた映像コンテンツは一般的なものに比べて継続率(リテンション・レート)が35%アップするということも知られています。

このようにさまざまな可能性を備えるブイログですが、ユーザーとリレーションを深めたり、ビジョンをわかりやすく伝えたり、ビジネスにプラスとなるアクションを引き出したりと、いろいろな目的に有効です。その効果をさらにアップさせるためには、やはりSNSへの展開がおすすめ。

 

映像コンテンツの可能性③:SNS

上にもご紹介したように、いまやSNSは映像コンテンツの有効な展開先として見過ごすことができません。YouTubeやFacebook、ほかにもWhatsappなどのプラットフォームは大きなマーケットとなっており、アニメーションなどのマルチメディアを活用したビジネス・プロモーションは特に高いエンゲージメントを獲得しています。

企業広告やプロモーションは静的なイメージとテキストの組み合わせが主流でしたが、映像コンテンツはユーザーの注意をもっと長い時間引きつけておくことができるという特徴が、このゲームチェンジに大きな役割を果たしています。視聴者の感情にダイレクトに働きかけながらも気軽に楽しむことができるというメリットにより、コンバージョン向上を容易に成し遂げることのできるマーケターの強力な味方となりました。

また、あらゆる情報をスマートフォンから得るスタイルが一般的になるなか、高速通信がより容易に行えるテジタル環境が整備されていくにつれて、映像コンテンツがSNS上で非常に高い投資対効果(ROI)を獲得するケースが今後ますます増えていくとされています。

 

映像コンテンツの可能性④:メール・マーケティング

メール・マーケティングにおける映像コンテンツのプレゼンスも高まっています。それにはGmailやYahooメールなどの主要なメール・クライアントが大きく貢献しており、それらのプラットフォームではサムネ機能を使って映像コンテンツをメールに埋め込むことができます。

メールに映像コンテンツを埋め込むことで、クリックスルー・レートが2倍から3倍にまでアップするというリサーチもあり、ブランドのなかには署名欄に映像コンテンツを埋め込んでパッシブなアドバンテージの獲得を狙うケースも増えています。

 

映像コンテンツの可能性⑤:マーケティングを超えて

すでにお分かりのように、映像コンテンツはまさに24時間、年中無休で働いてくれるセールス・パーソンですが、その可能性はマーケティングの範疇を超えたところにもあります。

その分かりやすい例のひとつが、トレーニングの分野。新人のトレーニングやベテランのスキルアップなどの目的でさまざまなトレーニングを行う必要がありますが、映像コンテンツを導入することでそういったトレーニングに関わるコストを大幅にカットすることが可能。そうすることで高水準のサービスを安定供給できるようになるとともに、適切なコンテンツを作成することで、社内のステークホルダーにおける自社ブランドに対するポジティブなイメージの醸成にもひと役買うでしょう。

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投稿者プロフィール

ジェレミーラウ
ジェレミーラウ
株式会社カーツメディアワークス PR事業部ディレクター

カナダ・アルバータ大学・経済学部卒業後、香港のテレビ局に入社。
テレビコンテンツ制作のノウハウを学び、カーツメディアワークスへ海外PR/デジタルマーケティング担当ディレクターとして合流。