オーストラリアのオンライン広告トレンド【最新版】

いかなるビジネスにおいても、企業の商品やサービスを1人でも多く知ってもらうための広告活動は重要です。スマートフォンやインターネットが世界中で本格的に普及される前までは、チラシや新聞、雑誌にテレビCMなどを通じて広告が行われていました。

しかしながら、様々なことをスマホ1台で出来るようになった今、インターネットを介して行われるオンライン広告は、顧客に向けて最も効果的かつ効率よく宣伝できる方法として重宝されています。これは、対象が限定されがちな公刊物に比べて、有望な顧客が多く存在するオンライン市場の方がコスト的にも良いためです。

そこで今回は、過去26年間にわたって連続してGDPのプラス成長を続け、世界で最も長く経済成長を続ける国、オーストラリアにおける最新のオンライン広告トレンドをご紹介していきたいと思います。

 

サーチエンジン広告

「サーチエンジン広告」(検索連動型広告)とはネット広告の一つであり、YahooやGoogleなどのサーチエンジン上でキーワードを検索すると、関連サイトや記事に加えて、そのワードに連動して表示される広告を指しています。

本広告はオーストラリア国内におけるデジタル広告の中でも、その収益率から最も利用されています。これは、サーチエンジン広告自体の掲載コストが非常に格安であることと、広告費用がクリック回数に応じて発生するため、たとえクリック数が少なかった場合でも、無駄なコストがかからないためです。

また、サーチエンジン広告はキーワードに関連したものであることから、基本的にその情報を求めるユーザーを対象とするので、見込みの高い有望な顧客を効率よくゲットすることも可能です。

 

バナー広告

”ディスプレイ広告”とも呼ばれている「バナー広告」は、インターネットが世の中に普及し始めた頃から利用されてきた広告です。本広告は画像やアニメーションを用いていることから、サイトやモバイルアプリを利用しているユーザーの目に留まりやすいため、クリック数を増やしたり、商品・サービスの認知度の向上にもつながります。

最近では携帯端末でネットサーフィンを楽しむ人が急増しているので、コストの低いモバイル向けバナー広告はとても広く利用されています。

 

ソーシャルメディア広告

ソーシャルメディア広告とは、主にFacebookやInstagram、Twitterといったソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で掲載される広告を指しています。

ソーシャルメディア広告の最大の特徴はなんといっても、自社の商品やサービスの対象となる顧客を正確にターゲティングすることが可能な点です。これは、同サービスを利用しているユーザーのほとんどが、基本的なプロフィール(年齢や出身国、趣味など)を入力しているため、その情報に合わせて対象を絞ることができるためです。

オンラインを通じて世界各地の人々が簡単に交流可能になった今、そのハブとして機能するSNSサイト・アプリはたくさんの顧客で溢れています。

 

ビデオ広告

ビデオ広告は配信動画を視聴している際に再生される広告であり、視聴の前後で再生されるセグメント広告や、動画画面のトップまたはボトムに表示されるオーバーレイ広告などがあります。

広告は5秒程度のものから1分超のものまであり、広告が長いほど、一度にたくさんの情報をビューワーに伝えることが可能です。若者世代を中心に、動画サービスを利用する人の数は拡大しており、これから先も重要視される広告手法となっています。

 

クラシファイド広告

”三行広告”とも呼ばれている「クラシファイド広告」は、「売ります」「買います」「募集」といった広告を、地域やジャンルで分類(クラシファイ)して一覧表示しているものです。本広告は基本的には数行のテキストで書かれたものが多く、ほぼだれでも掲載できる個人広告でもあります。

クラシファイド広告は他のオンライン広告に比べ、出稿・掲載のコストが安く、また、単発広告や個人出稿、さらには極めてニッチな内容の広告ですら掲載が容易であるなどの特徴を持っています。これらの内容は大抵が求人や不動産情報、物品の販売や譲渡、不動産関連、イベント告知などとなっています。インターネットが普及した今、クラシファイド広告を中心に扱うサイトも増え始めています。

 

オンライン広告の国際比較

インタラクティブ広告業界団体であるInteractive Advertising Bureauが纏めたレポートによれば、オーストラリア国内の全広告市場の51%をデジタル広告が占めており(下記グラフを参照)、米国(39%)や隣国のニュージーランド(41%)と比べても、オーストラリアでのデジタル広告の普及率の高さが分かります。

同団体はまた、オンライン広告を「サーチエンジン広告・クラシファイド広告・ディスプレイ広告(動画も含む)」の3グループに大別し、オーストラリアを含めた4か国におけるこれらグループの広告シェアについての結果も発表しています。(下記グラフを参照)

こちらの調査結果からは、以下のことが読み取れます:

  • オンライン広告の中でも、最も人気のあるタイプはサーチエンジン広告である
  • オーストラリアは米国に比べてクラシファイド広告のシェアが大きい
  • 米国やニュージーランドと比べて、オーストラリアの広告市場のトレンドは英国に近い

また動画広告セグメントにおいても、オーストラリアと英国の傾向は似ています。オーストラリアのディスプレイ広告の38%、英国でも39%に動画が含まれており、米国との違いが顕著に表れています。(下記グラフを参照)

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?近年オーストラリアの広告の半数以上がアナログからデジタル広告へと移行しており、その市場シェアも年々増加しています。また、同国の調査機関が発表したレポートでも、2015年におけるオーストラリアのデジタル広告の割合が42.5%であったのに対し、2017年には48.6%まで増加したことが明らかになっています。

これらの調査結果より、今後のビジネスにおいて競争力を維持するためにも、オーストラリアでのビジネスには、オンラインマーケティング戦略を組み込むことの重要性が非常に高まっているといえるでしょう。下記にオーストラリアでのビジネスを成功に導く広告トレンドのキーポイントとなる項目を総括しておりますので、参考にしてみてください:

  • オンライン広告の中でも動画広告の使用が急速に増加しており、十分な予算が確保できる場合は、動画広告の制作に出資し、YouTubeといったオンラインSNS上で配信する。
  • 現在はパソコン向けの広告がモバイル広告をわずかに上回っているため、どちらの広告にも注力する必要があるが、2020年以降は割合が逆転しモバイル広告が躍進する見込み。
  • 全てのオンラインマーケティング戦略においても、現在は(PPC広告を含めた)サーチエンジン広告に重点を置くべき。同広告はオーストラリアの全オンライン広告の45%を占めており、同広告が効果的であることを意味している。

 

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投稿者プロフィール

鈴木 直貴
鈴木 直貴
株式会社インフォキュービック・ジャパン Digital Marketing Team Manager
1988年生まれ。中学高校生時代に将棋で全国大会16強に進出。東京理科大学理学部物理学科卒業後、日立グループで官公庁のシステム開発に携わる。グローバル社会での生き残りをかけて、株式会社インフォキュービックジャパンに入社。BtoB,BtoC問わず、大企業の海外向けWEBマーケティング業務を遂行。現在はDigital Marketing Team Managerとして多くの企業様の海外販促を支援している。趣味はボイストレーニング。