ヨーロッパのeコマース市場 各国の現状とトレンドとは

近年、各メーカーから様々な価格帯のスマートフォンが市場に出回り、途上国などを中心にスマートフォンの普及率が急激に上昇しています。それに伴い、世界中でインターネットへのアクセスが増え、インターネット人口が飛躍的に増加しました。インターネットへのアクセスが容易になったことで、人々がオンラインで買い物をする機会も増え、eコマース市場が世界中で急速に成長しています。

そこで今回は、アジア、アフリカに次いで7億人以上の人口を抱え、世界で最大かつダイナミックなeコマース市場の1つとして注目されるヨーロッパのeコマース市場の動向を説明していきたいと思います。

 

ヨーロッパにおけるeコマース市場の現状

ヨーロッパでは過去数年にわたって。地域内のインターネットユーザー数が右肩上がりに増え続け、インターネットネット普及率が徐々に高くなってきています。

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ヨーロッパでは2016年時点で、既にインターネット利用者は全人口の81%に及んでおり、現在はさらに増加しています。

 

ヨーロッパの3大eコマース市場

ヨーロッパには約50の国が存在し、全体の傾向としてeコマース市場は拡大傾向にありますが、中でも他国の規模を大きく引き離してeコマース市場が成長しているのが、イギリス、ドイツ、フランスの3か国です。

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イギリスのEC市場

ヨーロッパeコマース市場ビッグ3の中で最大の規模を誇るイギリス市場の特徴は、およそ6500万人の人口にもかかわらず、1億2000万人以上の人口を抱える日本を凌ぎ、世界3位に位置していることです。決して多くはない人口ながらも、イギリスが大規模な市場を持つ背景には、eコマースサイトの利用率の高さが関連しています。

一部の調査データによれば、イギリスでは実に51%ものネットユーザーが、実店舗での購入よりも、オンライン上での買い物を好むという結果も報告されています。中でも20代後半から30代前半のユーザー層が最も活発にECサイトを利用しており、月平均8回の購入をしているという驚きのデータも発表されています。

イギリスで人気の大手ECサイトはAmazon、TESCO、ebayとなっており、さらに英語を母国語とするため、他国からの越境ECでの購入、他国サイトでの購入も盛んに行われていることも、市場規模拡大を後押ししています。

 

ドイツのEC市場

ロシアに次いで2番目に大きな8200万人の人口を抱えるドイツは、日本に次いで世界4位、ヨーロッパでは最大の経済大国で、全人口のおよそ9割がインターネットを利用していると言われています。

イギリスと比べて人口で勝るドイツですが、上記円グラフからも分かる通り、eコマース市場の規模においては、首位のイギリスとの差はまだ大きく、ヨーロッパで第2位となっています。その理由の一つとしてドイツの決済方法が関係していると言われており、クレジットカードなどの後払いが主に利用されていることが挙げられます。実店舗での買い物についても、現金決済が中心となっていて、キャッシュレス化が進んでおらず、他の先進諸国と比べて保守的であることが、EC市場における市場の拡大に大きく影響し、日本に次いで市場規模の伸び率が2番目に低いとされています。

また、全人口の95%がドイツ語を母国語としている点も、イギリスとの差がひらいている要因ともいえるでしょう。しかし、近隣諸国のオーストリアやスイスからのショッパーが多いのは、言語的な類似性と地理的優位性ともいえるでしょう。 また、ドイツ市場のショッパーは、商品説明を読む事に最も時間をかけているというデータも明らかになっています。

なおドイツでは、Amazon、Otto、Zalandoの3社が、高いシェアを有しています。

 

フランスのEC市場

ヨーロッパにおいて3番目、世界で6番目に大きなeコマース市場を誇るフランスは、高いインターネット普及率と大規模で多様な消費者基盤を持っているのが特徴です。現地のモバイルサービスも年々発展しており、eコマース市場の規模ではドイツとの差はほとんどありません。

フランスのeコマース市場の特徴は、共用語であるフランス語が世界各地で利用されている言語の一つであるという事が強みであり、フランス国内およびヨーロッパ内外に点在する『フランス語圏』のユーザーたちにアプローチできることが挙げられます。

また、フランス市場のショッパーは他の市場に比べ、購入前の口コミリサーチを良く行う傾向にあります。オンラインショッパーの約40%が購入前にレビューを読むという調査結果も明らかになっています。

フランスのEC市場では、AmazonやCdiscount、Voyages-sncf、fnac、vente-priveeといったECサイトがシェアの上位にランクインしています。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?同じヨーロッパであっても、言語を始めとして様々な点が違う各国の市場では、それぞれの国の特徴を押さえることが大切になってきます。また最近ではこちらの記事でご紹介した3国に続いて、ロシアのeコマース市場の躍進も注目され始めており、今後の域内での飛躍が注目されます。

 

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投稿者プロフィール

宇佐美 海太
宇佐美 海太
1985年東京生まれ。ポルトガル留学後、早稲田大学国際教養学部卒業。
大手製造業の映像プロデューサーとして各種PR動画の企画・プロデュースに従事した後、「日本と海外をつなぎたい」と決意し、株式会社インフォキュービック・ジャパンに入社。現在はマーケティング部のマネジャー として、多数のクライアントの海外向けコミュニケーションデザインを通じ、お客様と世界をつなぐコミュニケーション創造に心血を注ぐ。趣味はプロレス鑑賞。