UAE経済の中心地ドバイで誰もが使っているアプリ4選

中東屈指の世界都市、そして砂漠の辺境地から世界の金融ハブとなったドバイは、21世紀に入ってから多くの超高層ビルや巨大ショッピングモールを含む大型プロジェクトが建設され、世界的な観光都市となりました。

政府の政策が功を奏し、ドバイは名実ともに中東の金融センターとしての位置を占めることに成功し、「中東のシンガポール」と呼ばれることもあります。イギリスのシンクタンクが2017年3月に発表した調査結果によると、世界25位の金融センターと評価され、中東都市では首位となっています。

毎年多くの人が世界中から観光に訪れるドバイは、まさに中東の経済の要であり、経済の発展とともに、人口も急激に増加しました。1980年の時点でわずか28万人足らずだった総人口は、その後15年間のうちにおよそ2.5倍に増加し、1995年におよそ70万人、2018年10月時点では300万人を超えています。また、イスラム教を国教とするアラブ首長国連邦にありながら、非イスラム教徒の外国人が多く住むドバイは、まさに人種と文化のるつぼと言えます。

この記事では、欧米諸国やアジアとは異なる文化を持ち、発展を続けるドバイの人々に利用されているモバイルアプリケーションを紹介していきます。

 

Careem

Image Source: https://www.careem.com/en-ae/

2012年にドバイで設立され、中東地域で米国のUberとシェアを競い合ってきた自動車オンライン予約サービスプロバイダーの「Careem」は、主要マーケットであるエジプト、ヨルダン、パキスタン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦などの計15カ国120都市でサービスを展開しています。

Careemは現在までに、楽天を始め、サウジアラビアのKingdom Holdingsや中国の配車サービス大手Didiなどから7億7200万ドルの資金を調達し、食料品や荷物の配送サービス、バスサービス、送金など、配車サービス以外の事業への進出も積極的に行っています。

設立以来、常にUberのライバルとして競合を続けてきたCareemは、2018年半ばからUberとの合併話が持ち上がっていましたが、2019年3月28日、ついにUberがCareemを全額出資子会社とすることを発表しました。今後も自社ブランドでの事業展開を続けるCareemは、今まで以上に幅のあるモビリティ、デリバリー、支払いのオプションなどをユーザーに提供していけるか、注目が集まっています。

 

Zomato

Image Source: https://www.zomato.com

インド発のユニコーン企業として知られる「Zomato」社が運営するグルメアプリは、2008年にサービスを開始し、現在では世界24か国でサービスを展開しています。

2012年にドバイへの進出を果たしたZomatoは、シンプルで見やすいユーザーインターフェースに加え、細かなフィルター機能の充実度、情報の豊富さなどで一気にドバイで人気のアプリとなりました。

日本でよく使われている食べログのように、店舗情報や他ユーザーの口コミ、レーティング、予算も見られます。口コミの一覧では、口コミを登録したユーザーのランクが表示され、信頼度がひと目でわかる他、ランクだけではなく、エリアの達人(EXPERTISE)などの表示もあるため、口コミの投稿者が地元の人なのか、それとも旅行者なのかも一目で分かります。

また、目的のお店までの地図は、Google Mapに転送して、出発地を入力すれば移動手段や所要時間なども確認できるため、初めて訪れるお店でも安心して利用することができる他、デリバリーサービスも展開しています。

 

Talabat

Image Source: https://www.talabat.com/uae

2004年にクウェートで設立された「Talabat」は、ドバイを始めとしたUAE諸国やサウジアラビア、オマーン、カタールなどの湾岸諸国を中心にフードデリバリーサービスを展開しています。

夏場は40度を超えるうだる様な暑さが続き、冬でも昼間は日本の9月くらいの気温があるドバイでは、日中に屋外を歩くということ自体が多くありません。そのような背景から、ドバイの人達は外食よりも、デリバリーで食事を済ますことが多く、フードデリバリー市場が盛り上がっています。現に、UAEのスマートフォンユーザーの60%以上がオンラインで食べ物をオーダーしていると言われています。

そんなフードデリバリーサービスの中でも、特にドバイで利用されているのが、Talabatです。ユーザーフレンドリーなアプリとして、多くのアプリレビューが投稿されている同アプリは、インド料理、中華料理、アメリカ料理、イタリア料理、日本料理など、国籍を問わず様々なジャンルの料理を取り扱っています。また、ユーザーの現在地付近で利用可能な最新のレストランのオファーやプロモーション、割引に関する最新情報を受け取ることができ、日々多くのレストランで割引が行われている点も人気の秘密です。

 

Entertainer

Image Source: https://www.theentertainerme.com/home

世界に名だたる観光都市として栄えるドバイは、近隣諸国に比べて物価も高くなっています。そんなドバイでの生活で非常に役に立つアプリケーションが「Entertainer」です。

Entertainerが提供するのは、様々な2 for 1 (2つ購入で1つ無料)の割引クーポンです。レストランやサロン、ホテルなどで使用が可能で、具体的にはスパのマッサージが2人で1人分(または2回で1回分)になったり、レストランのメインコースが2品で1品分の価格になったりするとても嬉しいサービスです。

年に一回、内容が更新されるクーポンの購入価格は、日本円にして10,000円以上と、決して安くはありませんが、その価格にもかかわらず、多くの駐在員やドバイ市民に利用されています。

 

まとめ

いかがでしょうか。今回の記事では、主に現地の人たちがよく利用するアプリについてご紹介しましたが、観光都市のドバイでは、旅行で短期間のみ現地を訪れる観光客に人気のアプリなどもたくさんあります。そういった意味では、ドバイでのモバイルアプリ開発は、ドバイ市民と観光客の両ユーザーを取り込むことが成功のカギとも言え、CareemやZomatoなどは、その典型とも言えそうです。

 

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投稿者プロフィール

矢崎 章裕
矢崎 章裕
株式会社インフォキュービック・ジャパン Social Media Marketing Team Manager
長野県生まれ。同志社大学卒業。大学在学中カナダへ留学しグローバルビジネスについて学んだのをきっかけに「グローバル視点での仕事に携わりたい」と思い、株式会社インフォキュービック・ジャパンに入社。Digital Marketing Teamにて、中小企業から大企業における、国内&国外のクライアントのプロモーションを担当。現在はSocial Media Teamにてサービス立ち上げおよび海外メディア開拓に従事する。趣味は、散歩。