TikTokよりも人気? <br>中国ナンバーワンショット動画アプリ快手(Kuaishou)とは

「快手(Kuaishou)」とは

中国のショット動画アプリといえば、一般的には「TikTok」しか思いつかないと思いますが、実は中国国内で一番人気があるアプリは「TikTok」ではなくて「快手」というアプリになります。(イメージ①快手とTikTokのロゴ)「快手」はもともとGIFイメージ編集するアプリであり、そのあとは動画の編集と共有するアプリに進化してきました。

中国のショット動画業界において、長期間に渡って業界トップです。TikTokはローンチしてからまだまだ短いですが、成長が早くて今では快手と肩を並べるまでなり、さらに快手を超える勢いもあります。ただ、TikTokのグローバル展開がうまく出きって、海外を含めるであればTikTokは一位になります。(参照①)快手も海外バージョン「kwai」を出していますが、ユーザー数はまだまだ低くて、コンテンツを見るとインドなどの途上国をメインターゲットとしているようです(イメージ②)。

イメージ①        イメージ②

筆者も実際に「快手」国内バージョンを使って動画の投稿とライブをしているので、「快手」の紹介と最新トレンドについて書きたいと思います。

「快手」とは57秒以内の短い動画の編集と共有ができるアプリです。動画のみではなく、ライブストリームのアプリとしてもかなり人気があります。「イメージ③」の中liveと書いているのはライブで、その他は動画になります。

「快手」の画面は三つの部分に分けています(イメージ④)。「关注」(フォロー)画面に自分がフォローしている人の動画やライブが表示されています。「发现」(発見)画面に自分の趣味や閲覧履歴によりAIからおすすめしてくれる人気動画が見えます。「同城」(近く)画面に自分が住んでいる場所の近くにいる人の動画やライブが表示されます。

「快手」はAIシステムにより、高質な動画を「発見」画面に配信して全国の人が見えるようにしています。高質な作品さえあれば何十万のインプレッションが獲得でき、フォロワーも獲得できます。「快手」から多くのインフルエンサーが現れまして、中国で「網紅(ワンホン)」と言います。現時点(2019年7月23日)一番フォロワーが多い網紅は「散打哥」という人です(イメージ⑤)。4,534万人のフォロワーがありまして、かなり高い収入を獲得しながら、自分の影響力を利用して田舎の農産品販売を援助するなどの活動もしています。(参照②)

イメージ③      イメージ④      イメージ⑤

快手」の広告種類

現時点、「快手」は主に三種類の広告があります。一つ目は、Youtubeなどのアプリと同じように動画再生完了した後に動画広告を配信する様式です。二つ目は、動画コンテンツに混入して、普通の動画コンテンツとして見られやすいインフィード広告です。(イメージ⑥)三つ目はインフルエンサーが「快手」と連携して、インフルエンサーから「快手」がおすすめしてくれる商品のプロモーション動画広告を作ることです(イメージ⑦)。インフルエンサーの特徴を生かしてストーリーを含めている広告様式になります。

快手」のライブECについて

最近中国ネット業界の大きいなトレンドの一つとしてはライブECになります。つまり、インフルエンサーがライブ配信しながら商品を販売することです。「快手」を利用してライブECを行う代表的な人物は「辛有志」という人です。辛氏はもともと花王などブランドの日常生活に使う商品を、日本から中国に輸入する貿易会社を経営してきました。「快手」を利用したライブECに成功しています。(イメージ⑧)2019年7月13日辛氏はタイで6時間のライブECによりタイの化粧品などのお土産を販売して、1.8億元の売上(2019年7月23日時点1元=15.7円)、204万件購入、ライブ閲覧人数1000万人以上という数字が出ています。(参照③)

イメージ⑧ライブ配信している辛氏

「快手」は広告プロモーションから販売までのシステムを構築できています。日本の企業でもこのトレンドを把握できているであれば売上の成長につながるでしょう。次回は「快手」のライブECをはじめ、中国のライブECの詳細についてご紹介します。

参照①:https://tech.sina.com.cn/i/2018-08-26/doc-ihifuvpf8736818.shtml

参照②:https://baike.baidu.com/item/%E6%95%A3%E6%89%93%E5%93%A5/23541354?fr=aladdin

参照③:http://baijiahao.baidu.com/s?id=1639392909107555726&wfr=spider&for=pc

 

グローバルマーケティング研究所のサービスに関する問い合わせはこちら

投稿者プロフィール

リ ウコウ
リ ウコウ
株式会社インフォキュービック・ジャパン デジタルマーケティング部 コンサルタント
中国の大学を卒業後、立命館大学MBAコースを修了。日本国内のSEM代理店に入社し、主に日本語の広告運用とコンサルティングを3年間経験。海外、特に中国のデジタルマーケティングの世界で活躍したいと思い、株式会社インフォキュービック・ジャパンに入社。現在デジタルプロモーションチームのコンサルタントとして、Baidu,360,Googleの海外リスティング広告を中心に多くのアカウントを運用中。趣味は動画やライブ配信、歴史、地歴。プライベートではインフルエンサーを目指して活動中。