フィリピンでもモバイル決済が大人気!地元で人気のモバイル<br>決済アプリ4選

世界で急速に普及が進む「モバイル決済」。日本でも2019年5月、国内の定番アプリ「LINE」が行った「祝!令和 全員にあげちゃう300億円祭」で一気に有名になり、モバイル決済の認知度が幅広い年齢層に広がり始めています。しかしながら、各社が様々なキャンペーンを打ち出しモバイル決済を浸透させようとしている一方で、モバイル決済は本当に必要か?という日本人に深く根付く意識もあり、世界各国と比較して、日本ではなかなか浸透していないのが現状のようです。

その一方でフィリピンでは、国を挙げてモバイル決済の利用を推進しています。これは、フィリピン中央銀行(BSP)が掲げた「2020年までにすべての金銭取引の20%をキャッシュレス化する」という方針にのっとっています。お金のやり取りを人対人のやり取りから機械化することでミスを激減させることができる、現金を持たないことで盗難の件数を減らすことができるなどが主な理由です。またフィリピンでは、銀行口座を持っていない家庭が86%にも上ることから(BSP調べ)、資産を安全に管理することができるモバイル決済に注目が集まっています。そこで本稿では、近年、フィリピンで利用者が急増する、人気のモバイル決済アプリ4選を紹介します。

 

GCashO

Site: https://www.gcash.com/

「GCash」は、フィリピンの大手電気通信事業者「Globe Telecom」によって開発・運営されているモバイル決済アプリです。ウェブサイトでは、2017年時点で、5300万人のフィリピン人が銀行口座を持っていないことに言及し、お金を安全に管理するためにも、「GCash」への積極的な登録を呼びかけています。

「GCash」を利用することによって、現金を一切利用することなく、様々な製品やサービスの購入、請求書の支払い、家族や友達への送金、モバイルロードの購入などができます。「GCash」と連携している大規模ショッピングモールやレストランでは、アプリ内のクイックレスポンスコードをスキャンさせることで、キャッシュレスで一瞬で支払いをすることが可能です。

現在、2000万人以上の人々が「GCash」を利用しており、日々、様々なプロモを開催しているため、利用者の数は順調に増え続けています。また、「Globe Telecom」は、電話サービスやモバイル決済以外にも、多くの金融サービスを展開している大企業のため、今後「GCash」を利用して、さらに多様なサービスが受けられるようになるのではと期待が高まっています。フィリピンのモバイル決済アプリの中でも、注目度ナンバー1のアプリといえるでしょう。

 

PayMaya

Site: https://www.paymaya.com/

「PayMaya」は、「GCash」と同様、フィリピンの大手電気通信事業者「PLDT」が提供するモバイル決済アプリです。「PayMaya」を利用することで、お店でのモバイル決済、ネットショッピングや飛行機チケットの決済、請求書決済、送金などのサービスが利用可能です。現在、8000を超える実店舗にて、QRコードのスキャンを利用した即時のキャッシュレス購入が可能ですが、この数は今後急速に増えていくことが予想されています。

また、現在「PayMaya」のサービス利用者は約800万人とされていますが、2020年までに3000万人まで利用者を増やすことを目標にしており、利用者獲得のために、定期的に大規模還元サービスを実施しているのが特徴です。サイトでは、モバイル決済初心者のために、アプリの使い方を様々な用途に合わせて丁寧に紹介しているので、使い方に困ることはありません。今後、利用者を増やすためにどのような対策を講じるのか、注目したいところです。

 

Coins.ph

Site: https://coins.ph/

ここ数年で、ビットコインを購入したことがある人であれば、「Coins.ph」の名前を聞いたことがあるかもしれません。「Coins.ph」は、フィリピンの通貨『フィリピンペソ』をビットコインに変換し運用できるプラットフォームとして有名ですが、モバイル決済市場にも参入しています。現在フィリピン国内では、既にこの記事で紹介したデジタル決済アプリが人気ですが、「Coins.ph」は、仮想通貨を扱う、世界のフィールドで活躍している企業ということもあり、将来的に海外への送金分野において独自性を発揮するのではと期待されています。現時点では、モバイルロードの購入や請求書の支払い、ゲームプラットフォームでのゲーム購入の支払いなどが可能です。また、マニラを中心とする一部のレストランやカフェ、バーにおいてQRコードのスキャンによる即時キャッシュレス決済が可能です。現在の利用者は約500万人。今後、サービスの拡大に伴い、利用者を拡大できるかどうかに注目です。

 

PayPal

Site: https://www.paypal.com/ph/webapps/mpp/pay-with-app

世界最大規模のデジタルファイナンスプラットフォームとして有名な「PayPal」も、フィリピンでのモバイル決済市場に参入しています。「PayPal」アプリを利用することで、モバイル内のお金を友達間で容易に送金しあったり、海外に住む家族に送金したりすることができます。

また、世界で1000万をこえるオンラインストアと提携していることから、フィリピンでのオンラインショッピングが非常に容易に行えるという利点もあります。また、フィリピンでは、クイズの賞金が「PayPal」を通じて送金されるなど、独特の方法で利用されています。その一方で、フィリピンの実店舗でのQRコードによる即時決済はまだ広がっておらず、今後に期待したいところです。オンラインショッピングを頻繁に活用する人や、世界を相手にビジネスをする人々にとって注目のアプリといえるでしょう。

 

いかがでしたか。フィリピンでは、キャッシュレス化が緊急の課題となっていることから、モバイル決済の利用が急速に進められていることがお分かりいただけたかと思います。フィリピンでは、日本とは異なり、モバイル決済の利用は積極的です。しかしながら、マニラなどの都市部ではモバイル決済対応店舗が急激に増える一方で、地方では環境整備が遅れているなどのギャップも存在し、日本とは異なる問題を抱えているといえます。しかし、スマートフォンの普及が進むフィリピンでは、今後もモバイル決済市場の盛り上がりは確実といえそうです。

 

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投稿者プロフィール

矢崎 章裕
矢崎 章裕
株式会社インフォキュービック・ジャパン Social Media Marketing Team Manager
長野県生まれ。同志社大学卒業。大学在学中カナダへ留学しグローバルビジネスについて学んだのをきっかけに「グローバル視点での仕事に携わりたい」と思い、株式会社インフォキュービック・ジャパンに入社。Digital Marketing Teamにて、中小企業から大企業における、国内&国外のクライアントのプロモーションを担当。現在はSocial Media Teamにてサービス立ち上げおよび海外メディア開拓に従事する。趣味は、散歩。