「中東のシリコンバレー」イスラエル発のトラベルテック6 選

世界に先立ち、2000年にプログラミング教育の必修化を実施したイスラエルは、現在「中東のシリコンバレー」と呼ばれ、世界のIT企業を脅かすほどの、多くの優れたスタートアップが誕生しています。年間1,000社を超えるスタートアップが誕生するといわれるイスラエル。その中でも、独創的なアイデアから生まれるトラベルテックに関するスタートアップは、今後、世界で注目される可能性が大いにあります。そこで本稿では、イスラエル発のトラベルテック6選を紹介します。

 

SeeVoov

https://www.seevoov.com/

旅行雑誌やウェブサイトを見て興味を持ち、実際に旅行してみたものの、予想とは違ってがっかりした、ということはよくあることです。そんな方に必見なのが、旅行者が「本当に行きたい場所」の発見をサポートしてくれるイスラエル発のスタートアップ「SeeVoov」です。

行きたい都市を選ぶと、その都市を紹介する数多くの動画が表示されます。写真ではなく動画を使用しているので、その都市の雰囲気をより明確に感じ取ることができます。気に入った動画を「旅行に追加」することで、その都市での主な体験と移動にかかる所要時間が自動的に計算されます。気になる都市をいくつか選んだ後は、「SeeVoov」が自動的におすすめの航空券、ホテル、移動手段などを提案します。提案された旅程に納得したら、そのままサイト内で予約をすれば、旅行に必要な手続きがすべて終了です。非常に簡単に、しかも、行きたいところをすべて網羅した旅行計画を立てることができます。旅行好きには外せないトラベルテックといえるでしょう。

 

Roomer

https://www.roomertravel.com/?utm_expid=x.0

予想外の出来事で予約したホテルを利用できなくなった、なんて経験はありませんか。事前にわかっていればキャンセルできたものの、直前のためすべての料金を払わなくてはならない、そんな苦い経験をお持ちの方も多いことでしょう。そんな旅行者のサポートをしてくれるのが、イスラエル発のスタートアップ「Roomer」です。

旅行者は、利用する予定がなくなったホテルを「Roomer」にディスカウント価格で投稿し、購入者が見つかった場合には部屋の利用権を売却することができます。「Roomer」が仲介業者となり、ホテルの利用者名義を変更しますので、購入者はホテル到着後、自分名義で利用することができます。世界中のホテルが対象ですが、現在、特にヨーロッパや北米にて少しずつ利用が増えてきています。売却者はホテル代の一部を取り戻すことができ、購入者は格安でホテルに泊まれる。旅行者にとってまさにwin-winのトラベルテックといえるでしょう。

 

FairFly

https://www.fairfly.com/

時期や予約状況により価格が変更する航空券は、購入を考えている間に価格が上がってしまったり、予約後に価格が下がってしまったりということがあります。イスラエル発のスタートアップ「FairFly」は、予約後のフライト状況を追跡し、自動的に最安料金で航空券の再購入を行います。

フライトの料金が大幅に下がり、キャンセル料を考慮してもさらに安く購入できる可能性がある場合、「FairFly」がすでに購入した航空券をキャンセルし、新しいチケットを購入します。得をすることはあっても、損をすることは絶対にありません。現在は、契約を結んだ企業のサポートを中心に行っています。頻繁な航空券の利用が必要となる企業にとっては、経費の大きな節約となることから、徐々に人気が出始めています。

 

Arbitrip

https://arbitrip.com/

イスラエル発のスタートアップ「Arbitrip」は、上記で述べた「FairFly」のホテル版です。ホテルを予約後、「Arbitrip」独自のAIがホテルの価格を追跡し、料金が下がった場合には再予約を行います。また、同じ価格でより良い部屋、もしくは近隣のより優れたホテルの予約が可能な場合は、部屋やホテルの変更を行います。「Arbitrip」は現在、契約をした企業へのサポートを中心に行っており、宿泊を伴った出張が頻繁に必要となる企業にとっては、大きな経費削減が達成できるでしょう。

 

Aspectiva

https://www.aspectiva.com/

旅行者が旅先やホテルを決定するときに、先客のレビューを参考にすることは今では当たり前。しかし、ネット上のレビューは個人の主観が多く反映されており、信憑性に欠けるものもあるかと思います。イスラエル発のスタートアップ「Aspectiva」は、ウェブ上に存在する多くの顧客レビューをAIが統合し、総合的なレビューを作成します。「Aspectiva」によるレビューは信頼性が非常に高く、顧客にとって大きな参考になり、その結果、顧客獲得につながります。「Aspectiva」は、様々な製品のレビューを中心に扱っていますが、ホテルや観光地のレビューなど、トラベルテックとしての活用が今後期待されています。

 

Bitemojo

https://bitemojo.com/

食通に必見なのが、イスラエル発のスタートアップ「Bitemojo」です。「Bitemojo」は、携帯電話を利用したフードガイドサービスです。いくつかの主要都市において、特におすすめしたいレストランやフードメニューが動画で紹介されており、このガイドに従って行動することで、おいしい食べ物に出会えることに加え、レストランの歴史やフードの歴史、移動時に遭遇する観光スポットについての情報などを得ることができます。観光ガイドを携帯で持ち歩いているかのようなこのトラベルテックを利用して、新しい旅を楽しんでみてください。対応都市はまだあまり多くはありませんが、今後も順次増えていく予定です。

 

いかがでしたか。イスラエル発のスタートアップは、企業や消費者目線で、非常に役に立つと感じるものが多くありました。近年、イスラエルの新規スタートアップ数は落ち着いてきているものの、独特なアイデアのもとで生まれたイスラエルのスタートアップからは、各国企業も得るものが多くあるように思います。

 

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投稿者プロフィール

宇佐美 海太
宇佐美 海太
1985年東京生まれ。ポルトガル留学後、早稲田大学国際教養学部卒業。
大手製造業の映像プロデューサーとして各種PR動画の企画・プロデュースに従事した後、「日本と海外をつなぎたい」と決意し、株式会社インフォキュービック・ジャパンに入社。現在はマーケティング部のマネジャー として、多数のクライアントの海外向けコミュニケーションデザインを通じ、お客様と世界をつなぐコミュニケーション創造に心血を注ぐ。趣味はプロレス鑑賞。