網紅やTikTokが流行中?台湾・香港のモバイル動画広告市場の現状とは?

昔から新聞広告、ラジオ広告やテレビ広告は普及しており、時代とともに広告媒体は増えています。ネット革命をきっかけに90年代からバナー広告、メール広告、アフィリエイト広告、そして更に進化したリスティング広告などが利用されるようになりました。その中で近年一番ユーザーの目を引く広告は「動画広告」です。

広告ビジネス市場で急成長の動画広告

では何故動画広告は急速的に成長しているのでしょうか?
それは「印象に残りやすい」、「情報量が多い」、「拡散性が高い」などのメリットがあるからです。
動画広告の中でもアメリカで発祥した「YouTube広告」は2005年の開設以来、物凄いスピードで成長しています。またSNSの利用者も年々増えている中、近年では「SNS動画広告」も注目されています。世間でよく知られているのは「Twitter」、「Facebook」、「Instagram」、「LINE」などがあります。さらに最近話題の「5G」技術はネット環境の改善や通信速度の向上を促し、今後モバイル市場や動画広告市場は確実に成長すると考えられます。
今回は現在の台湾と香港の動画広告市場の特徴とよく利用される動画プラットフォームをご紹介致します。

台湾の動画広告市場について

2018年の台湾のデジタル広告の総額は389.66億元 (NT)に達しました。
総額が最も高かったのはディスプレイ広告、2番目は検索広告、そして3番目の動画広告の割合は20.8%と全体の1/5を占めています。
また下のグラフより台湾の動画広告市場は2012年以降年々拡大しており、今後も年々伸びていくのが予想されています。

※出典:http://www.dma.org.tw/

【2012-2021 台湾の動画広告市場の予測調査】↓

出典:statista「Online video advertising market size in Taiwan from 2012 to 2021 (in million U.S. dollars)

台湾の動画広告プラットフォーム

日本と同じように、「YouTube」以外でよく利用されている動画広告プラットフォームは「Facebook」と「Instagram」です。下記のデータ調査によると、台湾でのFacebookの使用率は97%と非常に高い割合でした。またInstagramは若者を中心に利用されており使用率は73%と高い結果でした。
また動画市場の発展に伴い、商品の宣伝手法も近年変化してきています。一昔前まではブログで文字と写真を使って商品を宣伝する手法が主流でしたが、現在では中華圏でよく使う検索キーワード「網紅(ワンホン)」を利用することが増えてきています。網紅とはソーシャルメディアにおいて強い影響力をもつ人のことで、特に動画共有サービスを通じて活動することが多いです。網紅のメリットはネット上で文字と写真だけではなく、ライブ動画を撮りながら、視聴者(潜在層ユーザー)にアピールすることができるので、ユーザーにより深い印象を与えることができます。

出典:https://play.nownews.com/archives/304099

★台湾人がよく使うソーシャルメディアのプラットフォーム↓

出典:HootSuite「Digital in 2018 in Eastern Asia」

★台湾人がよく使う動画広告の(Web Site)プラットフォームTop10
2019年OTT*であるNetflexが中華圏の動画サイト「愛奇藝」と連携し、台湾市場に進出しました。
*OTT (Over The Top): 動画・音声などのコンテンツ・サービスを提供する事業者

 

※出典:http://cacafly.com/?p=25987

 

香港の動画広告市場について

オンラインビデオ視聴率が世界で最も高い国の一つである香港では、2012年以降動画広告市場は年々上昇しています。2019年の調査によると、香港のデジタル広告で総額が最も高かったのはディスプレイ広告、2番目は動画広告で$167M(USD)でした。台湾と比べると動画広告の割合は24.8%と高く、全体の1/4を占めています。
台湾と同じように香港で主に利用されている動画プラットフォームは「Facebook」、「YouTube」、「Instagram」です。
他にもショートビデオプラットフォーム「TikTok」は日本だけでなく香港でも流行っていて、多くのユーザーが利用しています。TikTokは中国語で「抖音(Douyin)」といい、「アイディア次第で簡単に有名になれる」、「フォロワーを増やしやすい」などの理由で若者世代にとても人気があります。
その他にもNetflix、Ketchup TVやMyTV SuperなどのオンデマンドTVも多く利用されています。

※出典:https://chinawaylink.com/zh/otv/

【2012-2021 香港の動画広告市場の予測調査】↓

出典:statista「Online video advertising market size in Hong Kong from 2012 to 2021 (in billion Hong Kong dollars)」

 

【2019年香港の動画広告現状】

※出典:https://www.newimedia.com/en/announcements/how-to-plan-for-your-ad-spend-in-2019

 

まとめ

・以前のテキストと写真ベースだったBlogに対して、動画を使用したVlog(ビデオブログ)の影響力は年々大きくなっています。
・台湾では網紅を利用した広告のニーズが増えてきています。
・香港での動画広告市場の規模は世界の中でトップクラスの大きさで、TikTokやオンデマンドTVのサービスが非常に人気があります。

台湾香港でも動画広告市場は毎年拡大しているため、他社よりも早く動画広告を使って宣伝することが今後必要になってきます。特に動画広告では文字や写真と比べるとより多くの情報をユーザーに伝えることができるのでぜひ皆さんも利用してみてください。

 

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投稿者プロフィール

宇佐美 海太
宇佐美 海太
1985年東京生まれ。ポルトガル留学後、早稲田大学国際教養学部卒業。
大手製造業の映像プロデューサーとして各種PR動画の企画・プロデュースに従事した後、「日本と海外をつなぎたい」と決意し、株式会社インフォキュービック・ジャパンに入社。現在はマーケティング部のマネジャー として、多数のクライアントの海外向けコミュニケーションデザインを通じ、お客様と世界をつなぐコミュニケーション創造に心血を注ぐ。趣味はプロレス鑑賞。